俺も舎弟欲しい（願望） ページ12
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『…勝手に飛び出して、悪かった』
「その首輪に縄でも繋いでおいた方がいいんじゃねえか？」
『勘弁してくれ』
密に腕を引かれ、あっけなく寮に戻って来てしまった。
俺の唯一の荷物は東に没収され、スマホにはほとんどの劇団員が勝手に連絡先を登録した。
何で出て行ったかなんて、誰も聞かない。
…今はまだ甘えていてもいいんだろうか。
「…」
『お、おい十座、お前はなんで俺の服を脱がせようとしてるんだ？？』
「怪我の治療。…やり方聞いてきたから、腹出せ」
『気にすんなって言ってんのに…』
十座に巻いてもらった包帯はおおよそ意味を持たないほど緩い。
不器用そうだもんな…。
「見てらんねえ…貸せ」
「お前がやったらAの怪我がひどくなる」
「何だと？！」
こいつ等はいつもこうなのか。
ってか、腹だしっぱで寒いんですけど。
「…貸せ」
『お、左京』
「…。ただでさえ人手が不足しているんだ。手間を掛けさせるなよ」
『へいへい、もう出ていきませんって。…しばらくは』
乱暴な言葉とは違い、包帯が丁寧に巻かれた。
これは大分嫌われてんな…。
「アンタが、Aか？」
『ああ、そうだけど』
「俺は迫田ケン。あんまアニキに迷惑かけんじゃねえぞ！」
『迷惑かける気なんかねえよ。…左京に俺とは関わらないのが正解だと言っておいてくれ』
フンと鼻を鳴らしてケンは左京の後に続いて出て行った。
あの人はこのカンパニーのことを誰よりも考えてるんだろうな。
だから俺みたいな厄介者を避けたがる。
「Aくん、今いいかな」
『あ、うす』
監督さんに呼ばれて行くと、話したことがない奴が揃ってこっちを見ていた。
…俺を探しに来てくれたやつもいるな。
「まだ全員紹介してなかったでしょ？ こっちの５人が春組で、こっちが夏組。名前は……」
〜〜〜
『えっと、春組が咲也、真澄、綴、至、シトロンだな、よろしく』
「同い年なのに高３ってなんか距離取りにくいな」
『で、夏組が天馬、幸、椋、一成、三角か。覚えられっかな…』
「Aにゃー、よろピコ！」
「…よろしく、お願いします」
「さんかく〜！」
『Aにゃーって、渾名か？ よろしく』
これで主要メンバーへの自己紹介は終了みたいだ。
想像以上に早く戻ってきちまったけど…もう少し様子見てから出ていけばよかった。
こんなに暖かい場所からは、早く出て行かないと。
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あーか(プロフ) - 続き楽しみにしてます。 (2020年4月3日 17時) (
レス) id: 460cee1a24 (このIDを非表示/違反報告)
哲弥 - あの…もう終わりですか？ 俺楽しみにしてるんで、頑張ってください！ (2019年6月6日 17時) (レス) id: 9dda0ba0f7 (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - ひなさん» ありがとうございます！精一杯書かせていただきます！ (2017年9月6日 21時) (レス) id: 77b318de68 (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - サカナさん» ありがたいお言葉…励みになります！ありがとうございます！ (2017年9月6日 21時) (レス) id: 77b318de68 (このIDを非表示/違反報告)
ひな - 続きとっても楽しみです！頑張ってください！ (2017年9月6日 18時) (レス) id: 9dcf28c287 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ノア | 作成日時：2017年6月7日 22時
