1歩ずつ…2

14＊ ページ37

龍友side



朝になって、袋の準備をする


玲於の気持ちの負担にならないよう洗面器をすぐ取れる所に隠して、玲於を起こす




龍友「玲於、朝やで。起きてや」

玲於「ぅん…いって…」

龍友「あ、お腹痛むか、」




お腹の痣や傷が痛むみたいで、1人では起き上がれない

助けてやって布団に座った


頭をポリポリかいてぼーっとしとる



大丈夫かなとも思ったけど、一応念の為に洗面器に俺が手をかけた時




玲於「…ゲボっ、ぁ、、、おぇっ、はぁっ…げほっ…」

龍友「おっと〜、大丈夫大丈夫、ゆっくりな？」

玲於「おぇっ、おぇぇっ…っは…ぅげぇっ、ぅ、はぁ…」

龍友「苦しいなぁ」




ほんとになんの前触れもなく大量に戻し始めた




玲於「おぇっ…ぅ、ゲボっ…ぁ、はぁっ、はぁっ…」

龍友「治まらんなぁ…」

玲於「げっ…けほっけほっ…ゲボっ、ゲボっ…ぉえっ、」

龍友「久しぶりやし、ちょっと酷いな、」




顔面蒼白で虚ろな目で戻し続ける玲於

戻し始めてから15分が経って……



…ふらっ……




龍友「玲於…頑張ったな…」

玲於「はぁっ…はぁっ…ん、〜ｯ」

龍友「リビング行こうな…抱っこするで？」




玲於と隼は今高校1年生なんやけど、隼は標準体型なんやけど玲於は細くて小さい

中学生と間違われるくらいやねん。


抱っこしてリビングに行くとみんな起きとって…




隼「おはよう、あ…」

亜嵐「準備してあるから、大丈夫だよ…」




みんな玲於の顔色を見れば始まってることくらいすぐ分かるようになっていた


タオルが敷かれたソファーに座らせる


脱力しきってソファーに体を預けとる玲於



始まったばかりでこれはちょっと怖いなぁ……

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