1歩ずつ…2

･＊ ページ12

龍友side




龍友「玲於……」




青白い顔で眠る玲於

嫌でも……さやかと重なるねん……




玲於「…ｯ…はぁっ…」




玲於が少し動いて、しんどそうに息を吐いた


玲於の腕には点滴が２本も刺さっとる

痛々しい……




玲於「…、ぅ、…うぇっ……おぇっ…」

龍友「嘘やろっ、、よしよし、大丈夫やからな」




寝ながら嘔吐きだした玲於


眠っとったんに、戻したで？今




玲於「はぁっ、はぁっ…おぇっ、、げぇぇｯぁ、げほっ」

龍友「もう吐くもんないやろ…」




玲於は胃液を吐き続けて、泣きもせずただただ取り憑かれたように戻しとる




ガラガラ




裕太「あれ、やっぱり戻してもうたか。どうする？入院する？」

龍友「入院!?」

裕太「おん、ちょっと初めてやし、元々体も強ないし…心配やったら部屋開けるけど」

龍友「あ〜…でもやっぱり連れて帰るわ。入院がまたストレスになると思うねん」

裕太「そうやな…分かった。処置できる準備だけはしておくわ」




裕太くんが容器を片してくれて、新しい容器をもらった




玲於「げほっ…ぱぱ……抱っこ……」

龍友「おん、おいでや？」




辛そうな表情で抱っこを求めてきた

断る理由なんて無いわ、、




抱き上げいつものように背中をポンポンして寝られるようにしとったんけど、なんかモゾモゾしとる




龍友「どしたん？気持ち悪いか？」

玲於「ぐすっ…ちがう……ん、んぅｯ…〜ｯはぁっ…」

龍友「ちょ、ほんまにどした？」




顔を一気に真っ赤にさせて、苦しそうな声を出し始めた



次の瞬間、、



ｷﾞｭﾙﾙ…ﾌﾞｼｬｧ……




玲於「ぅ、…く、ふぇぇ〜泣 ぁ、…んぅｯ…」

龍友「腹痛いんか…かわいそうに…」




お腹をまたくるくる撫でる

少し下腹部を強めにさすると、また出た音がした




玲於「ひっく…うぅ、うわぁぁ〜ｯぐすっ…ひぐっ、、」

龍友「はよ治るといいなぁ…何もしてられんでごめんな？」




泣きながら、耐える玲於の姿に胸が痛くなった

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