ありがとう5 (ページ43)

今日:1 hit、昨日:28 hit、合計:66,689 hit

243 ページ43

マネside

病室に戻ると、メンバー達は帰っていた

亜嵐「…ｯﾋｯｸ…ゲホッゲホッ…」

マネ「…亜嵐……」

ベットに横になって、酸素マスクを外して布団で顔を覆いながら大泣きしている

マネ「亜嵐……」

亜嵐「…ｯﾋｯｸ…ま、ね…ｹﾎｯ、う～ｯ…」

マネ「大丈夫大丈夫…」

僕が抱き上げて抱きしめてると静かになった

腕を緩めて顔を見れば眠っていた

頬は涙でびちょびちょ…

タオルで優しく拭ってやると

亜嵐「ん、…ﾋｯｸ…」

眉を下げてヒクヒクしてる…

酸素マスクを付けて、病室を後にした

･

･

次の日も朝から病室に向かった

ガラガラ…

今日は悲しくなるほどのぐずついた天気

どんよりと曇った空は今すぐ雨が降り出しそうだった

マネ「亜嵐、おはよう」

いつものように声をかけて身体を揺する

でもいつもの亜嵐はそこにはいなくて……

亜嵐「はぁっ、…ひゅ…ん、ｹﾎｫｯ、」

マネ「亜嵐!?…あらん！苦しい？」

亜嵐「…ひゅ…ゲホッ…ｯく…は、はぁっ…」

目を瞑ってぐったりしていて、汗もかいてる

額を触ると少し熱い……？

マネ「ちょっとごめんね…」

亜嵐「…んぅ……、、」

脱力しきった腕を持ち上げて、体温計を挟む

ﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟ

マネ「37度8分…」

謎の発熱

苦しさからなのか目を開けられてない

マネ「亜嵐、目開けられる？」

亜嵐「…ゲホッゲホッ…はぁっ…」

意識が朦朧としてるのか反応も示さない

僕はナースコールを押した

先生が診察をして、看護師さんに点滴をするよう伝えている

医師「マネージャーさん。白濱さんの体はもう限界に近いです…。心臓の動きが一気に弱まっておりまして…ここ数日が山かと……。」

マネ「…ぇ」

医師「急な嘔吐や、呼吸困難、痙攣などになりやすくなっております。その際はすぐに呼んでください」

マネ「は……はぃ…」

ここ数日が…やま…？

嘘でしょ？

亜嵐「ｹﾎｫｯ、ｹﾎｯ、、く…るしっ…ひゅ…ひゅｯ…」

マネ「亜嵐！大丈夫、ゆっくり吸って！」

亜嵐「はぁっ！…はぁっ！…ゲホッｹﾎｯ、」

酸素濃度を少しあげると、ほんの少しだけど落ち着いた

だんだん目がまた閉じられて、意識を失うように亜嵐は眠った