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龍友side

暗い病院に入るとナースステーションに向かった

看護師「あ、数原さんですね？」

龍友「はい、すいません。無茶言ってしまって」

看護師「いえいえ。入って大丈夫ですよ！」

そう言われて暗い廊下を亜嵐くんの病室まで急いだ

ガラガラ…

ベット横の小さいライトのみが付いた病室はシンとしていた

ソファに鞄を置いてベット横に行く

ん？眠れとるんかな？

龍友「はぁっ…よかったわ…」

ベット横に座って布団をかけ直した時

亜嵐「ん、…ぇ…りゅうと…く、」

龍友「おん、来たで！」

眠ってなかったわ

目を瞑って耐えてただけやったみたい

亜嵐くんの目からぶわっと涙が溢れ出す

亜嵐「ﾋｯｸ…こぁい…よぉ…ﾋｯｸ…」

龍友「大丈夫…僕がいるからな」

ぽんぽんと叩いてもだんだん震えてくる亜嵐くんの体

呼吸も不規則になっとる

亜嵐「けほっ…はぁっ、はっ、、はぁっ…ﾋｯｸ…」

龍友「亜嵐くん、ゆっくりやで」

あかんかなと思った時亜嵐くんが手を弱々しくこちらに伸ばしてきた

抱っこか。

点滴を抜けんようにずらして、心電図のコードに気をつけて亜嵐くんを抱き上げる

力が入らないんかな…

首も赤ちゃんみたいにダランって下がってもうてちょっとびびった

亜嵐「ん、…ｹﾎｯ、はぁっ…ﾋｯｸ…」

龍友「よいしょっ…辛くないか？」

亜嵐「けほっ…ぅん…」

僕の胸にくたっと寄りかかる亜嵐くん

熱高いなぁ

龍友「寝られるんなら寝ていいで？」

亜嵐「ﾋｯｸ…ん、…ﾋｯｸ……」

背中を優しくとんとんすると、ヒクヒクしながらも目を閉じた亜嵐くん

ピッ…ピッ…

と規則正しくリズムを刻んどる機械の音だけが響く

こんな中1人やったら不安になるよな…

亜嵐「けほっ…ｹﾎｯ、ｹﾎｯ、ひゅ…ん、…」

龍友「おっと…」

抱き方を少し変えて呼吸が楽になるようにする

亜嵐「ひゅ…はぁっ…ひゅ…はぁっ…」

龍友「苦しそうやな…」

寒くないようにブランケットを亜嵐くんに巻いた

亜嵐「すぅ……すぅ……」

龍友「もう少ししたらベットに戻そか。」

安心しきった表情で眠った亜嵐くんの髪を撫でる

冷えピタもカピカピや。

後で貼り直したるからな…