オオカミにはご注意

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黄「…そんなんイヤなんかじゃないよ
急でびっくりしただけ、ありがとう」




俺の誕生日を祝いたかっただけ、なんて
そんな可愛い理由を言われて

怒ることなんてできひんやろ




緑「もぉ…そういうところやん、淳太」

黄「なにが？」

緑「俺に甘すぎるところ
淳太が思ってるより俺、イイ子じゃないで？」

黄「……いい子やで、神ちゃんは」





そう言いながら頭を撫でると
腕の中から笑う神ちゃんの声が聞こえてきた

ほんまに神ちゃんの強引さには驚くけど

なんだかんだ
やっぱり許してしまうんよなぁ




黄「でも泊まりって…
俺なんも持ってきてない」

緑「下着は売店で買えるし
化粧水とかは俺が持ってきたから」




さすが準備満タンの神ちゃん
カバンの中から色々なものが出てくる

そう話しているとき

急に俺のスマホから着信音が鳴り響いた




黄「え、照史？なんやろ、珍しい」

緑「なんか用事かな？」




とりあえず外に出て照史からの電話にでる
すると「もしもし？」と少しご機嫌な

照史の声が聞こえてきた



黄「急にどうしたん？」

橙「うーんいや？特に用事ないよ
ただ淳太くんの様子が知りたくてさ」

黄「はぁ？」

橙「モンチと温泉なんやろ？ええな〜
楽しんでな」




いや、なんで知ってんねん
そんなツッコミをしようとした時

照史から発っせられた一言で時が止まる





橙「泊まりってことは、そういうことになるかも
しれんけどさ

淳太くん、覚悟できてるん？」

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