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溝鼠組とは、かぶき町四天王の一人"侠客 泥水次郎長"の所の若頭である。
危ない物にまで手を出しているという噂が流れていたが、なぜそのような厄介な組織と揉めているのか疑問に思っていると、喜杏と銀時の間から神楽がにょきと顔を出した。
「ヤクよ、ヤク」
「うわっ!」
「チャラ男共が言ってたアル」
溝鼠組の連中は自分達が持ち込んだヤクをこのクラブで捌けと何度も訪れていたそうだが、その度に狂死郎は断り続けた。
しかし、それによって嫌がらせをしに訪れることが増えたそうだ。
先刻、銀時達が巻き込まれた一悶着に溝鼠組の頭である泥水次郎長の親戚の親戚の親戚が関わっていたそうだ。
その親戚のry)を八郎が殴ってしまい、今回の事態に及んでしまった。
「ったく、次から次に手のかかる息子だぜ。なぁ母ちゃんよ……あれ?」
銀時はふとおばさんの存在を思い出し、周りを見渡す。
新八達もそれに釣られて辺りを見渡した。すると、あ、と声をあげた喜杏の視線の方に顔を向けると怖がる様子もなく真っ向から立ち向かっているおばさんがいた。
何やってんだ、あのクソババァ!!!!!!
完全に忘れていたが、やはり根っからの母親。
怒り方もまるで自分の息子を叱っているように見える。
新八は助けようと立ち上がるがそれを銀時は止めある方向を指さした。
それは関係者以外立入禁止とパネルが置かれた一つの部屋だった。
あちらで騒ぎあってる間に銀時達は忍び足でその部屋に入る。
先程までおばさんと(何故か)柿ピーについて言い合っていた勝男は痺れを切らしテーブルを蹴りあげた。
「酒もってこんかい!!!なんや、この店ホストクラブのくせに接客もようせんのか?」
辺りに酒瓶や皿が割れる音が響く。
ホスト達は怒りもあったが恐怖心の方が勝ってしまい、弱腰になってしまった。
「はーい、今お持ちしまーす」
もう駄目だと思った矢先、背後から接客する声が響いた。
振り向くと、そこには店に置いてあったスーツを着た銀時達が酒や果物の盛り合わせなどが乗ってある皿を持ち立っていた。
「今宵はホストクラブ、高天原へようこそいらっしゃいました。
当クラブトップ4ホストの一人、シンです」
「ギンです、ジャストドゥーイット」
「キョウです、いぇーい」
「グラだぜ、フゥー」
さぁ、接待のお時間だ。
素晴らしい夜を迎えよう。
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月見ソウ(プロフ) - 真代さん» 真代さんお久しぶりです!祝ってくださってありがとうございます。柳生篇はギャグも多いのに考えさせられるお話ですよね。それを表現出来てるか不安ですが、楽しんで貰えたら嬉しいです。応援ありがとうございます。これからもよろしくお願いします。 (2021年5月6日 12時) (レス) id: 5772551842 (このIDを非表示/違反報告)
真代(プロフ) - ください! (2021年5月6日 3時) (レス) id: edcb4d77ca (このIDを非表示/違反報告)
真代(プロフ) - 「貴方の傍に」シリーズ、一周年おめでとうございます!!物語は現在、柳生篇ですね。守りたいもの、取り返したいもののために、強敵と戦う話ですが、この戦いを通して、どう変わっていくのか、また、主人公はどうなっていくのか、楽しみにしてます。連載頑張って (2021年5月6日 3時) (レス) id: edcb4d77ca (このIDを非表示/違反報告)
月見ソウ(プロフ) - みうしさん» コメントありがとうございます!1年も書いときながらまだ4巻なんで、申し訳ないです。嬉しく思ってくれること、本当にありがとうございます。今のうちに話を更新していきたいと思ってますのでよろしくお願いします。 (2021年4月28日 17時) (レス) id: 5772551842 (このIDを非表示/違反報告)
みうし(プロフ) - 一周年おめでとうございます!一年間も書き続けてくださっている月見ソウ様には感謝の気持ちでいっぱいです。この作品が更新される度に嬉しくなっています…wこれからの話の展開も楽しみです。更新陰ながら応援しております! (2021年4月28日 0時) (レス) id: f1ae5cae79 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:月見ソウ | 作成日時:2020年12月11日 23時