Bitter bitter sweet (ページ3)

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Chapter2 ページ3

上宮さくらは私の仕事場で一番仲の良い友人だ。同期で同じ部署に所属している。私もさくらもいわゆるOLだ。

さくらは恋愛なんてめんどくさいと思っている私とは正反対で、超がつくほどの恋愛体質。毎週末合コンに励み、彼氏獲得に尽力しているらしい。
(まぁ、今はフリーらしいが。)

さ「やったー！今週末は亜嵐くんに会える～‼」

『はいはい、よかったねー。(棒)』

さ「ちょっと！何よ、今のあからさまな棒読みは！」

そんな彼女が今、夢中になっているのがGENERATIONSの白濱亜嵐くん。

私は芸能人にはあまり興味がないが、GENERATIONSには知り合いがいるため、いくらか知っている。

どうやら日曜に行く撮影はその白濱亜嵐が出演する映画のものらしい。

『一緒に行ってあげるけど、電車賃と夕飯代さくら持ちね～。』

さ「えっ、ちょっ、聞いてない！今金欠！」

『あっそ、じゃあ行かなーい。』

さ「………喜んで奢らせていただきます。」

それくらい、してもらわないとね(笑)

この時の私は、まだ何も知らない。

この日曜日の約束が、私の人生を大きく変えることも。

甘くて苦い恋が、すぐそこに待ち受けていることも。