(9)長袖のウソツキ ページ37
in更衣室
『コスチュームだぁ…コスチューム…！』
八「陽さん、感激するのは良い事ですが…」
『あっ、うん、着替えないとね！』
ふむ、結構みんなタイトなスーツなんだね
ももちゃん、際どっ
あぁ、いや、でも合理的だなぁ
で、私の方は…
要望通りのコスチューム
シャツはしっかりした素材だし…
てか、左手のところ血圧計ついてる！
これ値段高いんだろうなぁ
ポンチョ透明だから、着てたらクラゲみたい
簡易な着脱式だから温度変化の耐性がない誰かにサッとつけてもらってて”温度調整”とかもできるかも
靴も、これだけでも良く跳べそう
エアーが入ってる訳じゃなくてゴム製なんだ！
”調整”できるようにしてくれたってこと？
ありがたー！
他の子のコスチュームも個性的だった
『わぁ、響香ちゃん、ロックだね！
ジャケットカッコイイ！』
耳「だよね！
てか、そのポンチョいい！似合う！」
『えへへ〜』
葉「2人とも長袖なんだね！
暑かったりしないの？」
耳「ウチのはそんな分厚くないからそんなに
…葉隠は個性上しょうがないけど、寒そうだね」
『手足だけ、だもんね…
私もそんなに暑くないかな』
麗「あ、そういえば…陽ちゃんってさ体操服も長袖だったけどあれ特別仕様なん？
個性上なんかあったりするん？」
『 え
…あぁえっと……肌が弱くてあんまり出せないんだよね
だからインナーを全身タイツの如く着てる』
あぶない、びっくりした
変なこと言ってないよね？
麗「え！あぁごめんね！
デリケートなこと聞いてしまった…」
『あぁ！いやそんな！
どうせいずれ分かるなら今の方がいいからさっ、言う機会あって良かった！
だから、謝らないで〜』
麗「優しい…」
『いや…』
優しいワケじゃない
ただ隠したいだけ
芦「てか、それ夏とか大変だよね
暑っついでしょ〜？」
『そうだねぇ、メッシュ素材のやつ着るとかしかないから』
芦「ああ〜」
蛙「でも、とってもステキね陽ちゃん
コスチュームの色味も陽ちゃんの個性と同じで綺麗だわ」
『ありがとー！梅雨ちゃん！
梅雨ちゃんのもすっごい似合ってる！』
蛙「ケロケロッ嬉しいわ、ありがとう」
隠すためではあるのだけれど嘘をつくのはどこか痛むものがある気がする
お茶子ちゃんに申し訳ない、謝らせちゃった
他のみんなにもそうなんだけど…
嘘を言わなくてよくなるのはいつになるんだろう
左手のグローブをグッと押し込んだ
『ﾌｩ…、大丈夫…！』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 244人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
文旦(プロフ) - お騒がせしております。文旦です。もうほんとに大変申し訳ない。何してんだと思いました。すいません。応援してくださっている皆さんありがとうございます。これからもどうかこんな作者を応援よろしくお願いします。 (2022年8月16日 4時) (
レス) id: bf8e4c0879 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：文旦 | 作成日時：2022年8月16日 3時
