3.こんにちは ページ4
−相澤side−
『…』
例のあの子がこっちをじっと見つめていた
少し警戒しているように見えた
「こんにちは、陽ちゃん。
えっとね、この2人はパトロールしてるの。怪しい人見てないですかーって色んな人に聞いて回ってるんだ」
『ヒー、ロー…？』
ジ「そうそうヒーロー、正解。
私はね、Mrsジョークっていうの！よろしくね」
『みせす、ジョーク、お姉さん…？』
ジ「うん！…ご飯まだだったりするかな？お姉さん達と一緒に食べない？」
そんなことをジョークが言うと戸惑いと嬉しさの混じった顔をして陽ちゃんは口を開いた
『…いいの？ほんと？』
ジ「いいよ！」
──────
話しているうちに分かったが、明らかに陽ちゃんは家庭内の話を避けていた
その代わり、一日どんな動きをしているか、と彼女の個性が大体どんなものかは把握できた
結構長く話していただろうか
自由の少ない彼女からしたら誰かと話すことも新鮮なのかもしれない
ふと、陽ちゃんが時計を見て、強ばった顔をした
『あ…』
相「…どうしたの」
『も、もう帰らないと、短い針が4なの…！お父さんもお母さんも5か6になると帰ってくるの！帰らなきゃ。
……バイバイ！イレイザーお兄さん、ジョークお姉さん！』
まだ日が陰っていないとはいえ、小学校にもあがっていない子供を1人にするのは得策ではない
きっとジョークも同じ事を考えたのだろう
ジ「待って待って、一緒に行こう？」
引き止めたジョークに対して小さな身体が目いっぱいの大声を出した
『だ、だめなの！きちゃだめなの…！』
まるで、恐ろしいものを俺たちに見せまいとしているようだった
その手は震えて、怯えていた
なんとか、少しでも、安心させたかった
その思いからか勝手に口が動いた
相「…陽ちゃん、大丈夫だ。
マンションの下までは送らせてくれるか？」
『でも、』
ジ「大丈夫！ね？」
『う、ん…』
──────
相「明日か明後日の晩に家宅捜索しに行くがジョーク、お前も来るか」
ジ「今日だ」
相「は」
ジ「今晩だ。どうせお前のことだからほぼ証拠、揃ってんだろ。人が足りないなら他の事務所から呼べばいい」
相「まあ、証拠の事は間違っちゃいないが…」
ジ「いいな、今日だ、今日！人手の件は私に任せろ。警察にもツテがある」
相「…頼もしいな」
ジ「だろ？」
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文旦(プロフ) - お騒がせしております。文旦です。もうほんとに大変申し訳ない。何してんだと思いました。すいません。応援してくださっている皆さんありがとうございます。これからもどうかこんな作者を応援よろしくお願いします。 (2022年8月16日 4時) (
レス) id: bf8e4c0879 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：文旦 | 作成日時：2022年8月16日 3時
