花弁がさんじゅうご ページ43
◆◇
『待って!私の饅頭ぅー!……って、あれ?』
今まで見たこともないような大きな饅頭に足が生え逃げられたところで、私は目が覚めた。
厳密に言えば、自分の大きな寝言に起こされた。
「目が覚めたんですね。師匠に伝えてきます」
さっきまで、朝焼けの綺麗な空が頭上にあったのに今は木目の天井に変わっている。
ここがどこなのかわからず混乱していると、可愛らしい声が隣から聞こえた。
視線だけ動かしてみれば、まぁびっくり。栗花落カナヲちゃんがいた。
『あの、ここって?』
「……貴方は2日前に任務で倒れ、ここ蝶屋敷に運ばれてきたんです」
悩むように1泊置いてから、カナヲちゃんはそう教えてくれた。
良かった。私、死んでなかったんだ……!!てか、やっぱり倒れてたのか。
『もしかしてずっと看病してくれていたんですか?!』
「えぇ、まぁ。師範に言われたから」
うーん、漫画と同じ安定の師匠主義だ。
男の人達ばかりと交流が多かったけど、やっぱり女の子達とも交流したいわけで。
だって、禰豆子ちゃんとかしのぶさんとか勿論カナヲちゃんも皆可愛いし!
『あの!私、神羅Aって言います!』
「知ってる」
『うっ、貴方の名前は?』
私がそう聞くと、カナヲちゃんは数秒顎に手を当てて悩んだあとコインを弾いた。
カナヲちゃんは弾いたコインを手の甲で受け止めると、開いた。
「栗花落カナヲ。あと、敬語じゃなくていい」
よ、良かったー!神様は私に味方してくれていたみたい!!
「じゃあ、私は師範に伝えてくるから」
扉を開けて出ていこうとするカナヲちゃんに、私は慌てて呼び止めた。
『カナヲちゃん!看病、ありがとう!』
私の言葉にさっきまで、何の反応もなかったカナヲちゃんの瞳が一瞬大きくなった。
私は炭治郎みたいに貴方の生き方を変えられることは出来ないけど、少しずつ仲良くなりたいよ。
その意味を込めて、手を振るとカナヲちゃんは足早に出ていってしまった。
……え?!お、怒らせたかな?!どうしよう!!
カナヲちゃん、常中使えるし私死ぬ気しかしないよ?
膨らんだ想像に顔を青くしていると、ドタドタと騒がしい足音としのぶさんの声が聞こえた。
「ちょっと!!煉獄さん落ち着いてください!!」
バンッ!!しのぶさんの制止の声を無視するように扉を開ける音が大きく響いた。
「A!!」
扉が開いた先には、少し怒っているしのぶさんと何故か焦ってる杏寿郎さんがいた。
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ちょこもち(プロフ) - RiXDiQRqwJmNoA0さん» コメントありがとうございます。善逸ってめちゃくちゃ可愛いですよね!可愛い善逸目指して書いているのでそう言っていただけると嬉しいです! (2019年11月17日 23時) (レス) id: cb630583b4 (このIDを非表示/違反報告)
RiXDiQRqwJmNoA0(プロフ) - 善逸の結婚しようから夜中に奇声を発していました、なのに!なんなんですかこのかわいさ!もはや最高です。 (2019年11月17日 22時) (レス) id: 38913fc6bb (このIDを非表示/違反報告)
ちょこもち(プロフ) - わろちさん» 夢主は普通の高校生からのトリップなので、まぁ…すぐ腕おられますよね笑ありがとうございます (2019年6月29日 9時) (レス) id: cb630583b4 (このIDを非表示/違反報告)
わろち - 簡単に腕折られてて笑った。おもろいけどさ (2019年6月29日 0時) (レス) id: 1a2b7bb68b (このIDを非表示/違反報告)
ちょこもち(プロフ) - アイスクリームさん» すみません!私も更新した後に気づいて、全て続編の更新と共に直す予定です。本当にすみません! (2019年6月26日 23時) (レス) id: cb630583b4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちょこもち | 作成日時:2019年5月31日 22時