花弁がにじゅうはち ページ34
◆◇
『杏寿郎さんも、お館様も、宇髄さんも限界って言葉知らないんですかね?!』
「ちょっと!動かないでください!」
『あっ、すみません』
あの後、杏寿郎さんは本部に報告に行かなければならないらしく
「名残惜しいが仕方あるまい!帰ってきたら、俺の好きな甘味処に行こう!」
にこやかな笑顔で、帰ってしまった。
名残惜しいなら私も連れていって欲しかったな!!
置いていかれた私はといえば、隠の人に治療してもらい、
「地味に遅いんだよお前。早くしろ」
治療を終えて外で待っていた宇髄さんの元に行けば、第一声がこれだ。
もうこの時点で1発、宇髄さんのこと脳内で殴った。
『私まだ行くとは言ってないんですけど!』
「お前、お館様の命令を無視するのか?」
『わーい!任務楽しみだなぁ!!早く行きましょう!』
こっっわ!!宇髄さんの目、ガチだった。
あれで、はい。とか言った日には私は太平洋あたりに浮いてるのが確信できる。
豆腐メンタルの私にちょっとは優しくしろよ、この世界。
「おうおう。その心意気は見込みがあるな!俺の嫁がこの街の外で待機してるんだ。早く行くぞ」
バシィン!と効果音がつきそうなくらいの強さで背中を叩かれたかと思うと、とんでもないパワーワードが聞こえてきたんですけど。
『よ、嫁ですか?』
「あぁ。今回の任務は俺と、嫁とお前で行くんだよ」
「天元様ぁー!」
宇髄さんから話を聞いていると、突然目の前に美人が3人現れた。
「須磨煩い!天元様、遅かったですね」
「まぁな。こいつの手当てで思ったより時間をとられちまった」
「天元様、この子がお館様の言っていた才ある者ですか?」
大人の色気のある黒髪美人さんが私の顔を見て、そう言った。やだ、何その期待無理!!
「そうだ」
「そんな風には見えませんけど……?」
さっき、金髪美人に須磨と呼ばれていた人が私を見て首を傾げる。
『そうです。きっと人違いです。だから帰ら』
「俺も信じられねぇが、こいつ街のおよそ3分の1を鬼もろとも焼き尽くしたんだよ」
私の言葉を遮って、宇髄さんがそう言うと3人とも綺麗な顔をぽかんとさせていた。
「ま、そういうことだから期待してるぜ。えっと……」
お前、誰だっけ?とでも言いたそうにしていたので自己紹介した。
『神羅Aです』
「地味な名前だな〜俺様は音柱の宇髄天元様だ!!」
この人が上司じゃなかったら、私今すぐ参ノ型使いたい。
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ちょこもち(プロフ) - RiXDiQRqwJmNoA0さん» コメントありがとうございます。善逸ってめちゃくちゃ可愛いですよね!可愛い善逸目指して書いているのでそう言っていただけると嬉しいです! (2019年11月17日 23時) (レス) id: cb630583b4 (このIDを非表示/違反報告)
RiXDiQRqwJmNoA0(プロフ) - 善逸の結婚しようから夜中に奇声を発していました、なのに!なんなんですかこのかわいさ!もはや最高です。 (2019年11月17日 22時) (レス) id: 38913fc6bb (このIDを非表示/違反報告)
ちょこもち(プロフ) - わろちさん» 夢主は普通の高校生からのトリップなので、まぁ…すぐ腕おられますよね笑ありがとうございます (2019年6月29日 9時) (レス) id: cb630583b4 (このIDを非表示/違反報告)
わろち - 簡単に腕折られてて笑った。おもろいけどさ (2019年6月29日 0時) (レス) id: 1a2b7bb68b (このIDを非表示/違反報告)
ちょこもち(プロフ) - アイスクリームさん» すみません!私も更新した後に気づいて、全て続編の更新と共に直す予定です。本当にすみません! (2019年6月26日 23時) (レス) id: cb630583b4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちょこもち | 作成日時:2019年5月31日 22時