花弁がにじゅうなな ページ33
◆◇
どうも、今更になって手がめちゃくちゃ痛いことに気づいたAです。
『き、杏寿郎さん私の手どうなってます……?』
「ふむ!青黒く変色しているな!」
自分の手を見る勇気もなくて恐る恐る杏寿郎さんに聞いてみるとにこやかな笑顔で言われた。
『うわぁぁっ!!だから嫌だったんですよぅ!!こんな任務!!そりゃあ、めっちゃ痛いわ!!』
自覚すると痛みはさらに増す。
杏寿郎さんは蹲る私の目の前で豪快に笑っている。
「ハッハッ!Aは、怒ったり笑ったり泣いたり本当に面白いな!!」
『いや、なんでこんなボロボロの怪我人見て笑えるの?!怖いんですけど?!』
「おいおい、こりゃあ随分と派手にやったなぁ煉獄」
杏寿郎さんのクレイジーさにびっくりしていると、後ろから声が聞こえた。
「む!宇髄じゃないか!これは俺じゃないぞ!Aがやったんだ!」
「Aって……もしかして、そこの女がか?!」
宇髄さんの目が大きくなり私を見る。
こんな鬼に会ったら瞬殺されそうな奴が?って顔をしている。
実際、私もびっくりですよ。
気づいたら、周り全部灰だし。杏寿郎さんいるし。手めっちゃ痛いし。
「ふーん、なら次の任務も大丈夫か」
『え??どういうことでしょうか?』
「物分りが悪いな。今からお前は、俺の任務に着いていくんだよ」
え、この人今なんて言った?
明らかに重症の私を見て任務行け発言は気のせいだよね、ね?
「お館様の命令だ。この街の処理と怪我人の手当は既に隠がやってるからお前も手当して貰え」
ビシッと宇髄さんが指さした方には、薬箱を抱え並んでいる隠の人。
『私、手がボロボロなんですけど』
「その傷なら、任務の場所に着く頃に治ってるだろ」
『私、左腕折れてるんですけど』
「右腕でも鬼は殺せるだろ」
え、どうしよう。この人も全然話聞いてくれない。鬼殺隊ブラック過ぎない??
「まぁ待て、宇髄。Aは任務を終えたばかりだ!直ぐにとは言うのは、少し気の毒ではないだろうか?」
このままじゃ確実に死ぬと焦っていると、杏寿郎さんが助け船を出してくれた。あぁ、さすが杏寿郎さん!好き!
「任務の場所まで直ぐにここを出たとしても、1週間はかかる。問題ないだろ」
「ふむ……そういうことなら問題ないな!良かったな、A!」
『いや、問題しかないですよね?!』
なんで、杏寿郎さんまでそれなら大丈夫だ〜みたいな顔してんの。普通に無理だよね??え、これ私が可笑しいのかな?
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ちょこもち(プロフ) - RiXDiQRqwJmNoA0さん» コメントありがとうございます。善逸ってめちゃくちゃ可愛いですよね!可愛い善逸目指して書いているのでそう言っていただけると嬉しいです! (2019年11月17日 23時) (レス) id: cb630583b4 (このIDを非表示/違反報告)
RiXDiQRqwJmNoA0(プロフ) - 善逸の結婚しようから夜中に奇声を発していました、なのに!なんなんですかこのかわいさ!もはや最高です。 (2019年11月17日 22時) (レス) id: 38913fc6bb (このIDを非表示/違反報告)
ちょこもち(プロフ) - わろちさん» 夢主は普通の高校生からのトリップなので、まぁ…すぐ腕おられますよね笑ありがとうございます (2019年6月29日 9時) (レス) id: cb630583b4 (このIDを非表示/違反報告)
わろち - 簡単に腕折られてて笑った。おもろいけどさ (2019年6月29日 0時) (レス) id: 1a2b7bb68b (このIDを非表示/違反報告)
ちょこもち(プロフ) - アイスクリームさん» すみません!私も更新した後に気づいて、全て続編の更新と共に直す予定です。本当にすみません! (2019年6月26日 23時) (レス) id: cb630583b4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちょこもち | 作成日時:2019年5月31日 22時