晨星のように儚いお話。(JW 赤×緑)

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赤side



『いやや。俺ここにおる。』


「ﾊｧｯ､ﾊｧｯ､」


『俺ここにおるから、』


「いいっ、てばっ、ﾝｸｯ､あっちに、、」


『ともっ？とも！！とも！！』


俺の胸が急に重くなって、ともが倒れたことを頭が認識して。


ぎゅっと抱きしめて、必死で声をかける。


とりあえず、お姫様抱っこをしてベッドに寝かせる。


「んんっ、」


『ともっ？わかるっ？』


「ん、、」


『ともっ、なにもしてあげられんくてごめんな？


たくさん一人で背負わせてほんまごめん。


たくさん一人で背負って、しんどそうにしてるともに、なにもしてあげられてへんけどさ、


情けない俺やけどさ、、


俺とものこと、、だいっすきやねん。


愛おしくてしゃーないし、守りたくてしゃーないねん、、


やからさ、やから、、俺ずっと隣おっても、、』
　

「ええよっ、おってっ、ずっとっ、ずっと隣おってっ、」


隣おってもええかな、って聞こうとしたら、遮られてそう言われた。


『ともっ、』


「だいきっ、、こわ、、いよっ、、」


絞り出したように発した「こわいよ」の言葉にどれだけの意味が込められているんだろう、


つわりがこわいよ、


赤ちゃんが生まれてくるのがこわいよ、


俺が離れるのがこわいよ、


自分がいなくなりそうでこわいよ、


独りがこわいよ、


想像しただけでもたくさんあって。


消えてしまわぬように、ぎゅっと抱きしめて、耳元で呟く。


『とも、俺、なにがあっても、とものこと大好きやからさ。


俺、ほんまあほみたいに、とものことむっっちゃ好きやねん、、どうしようもないくらいに。


安心して。どんな態度取られようと、とものこと大好きやから。


守りたいから。


お願いやからさ、独りで真っ暗闇に行かんといて？


怖いんやったら、一緒に歩かせて？


しんどいんやったら、隣におらせて？


この子が生まれるまでずっと。


いや、生まれてからも、これから先もずっと。な？』


「ふっ、ううっ、うわああああんっ、だいっ、ｸﾞｽｯ、きっ、ｸﾞｽｯ、ごめんねっ、ｸﾞｽｯ、ごめんねっ、、ありがとっ、、」


『謝ってもらうようなことなんてなにもされてへんし、感謝されることなんてなにもできてへんよ、、』


「ﾌﾙﾌﾙ ありがとっ、ううっ、」


『うん、ほら、落ち着いて落ち着いて。あとで病院行ってみようか。』


「だいきもっ、」


『うん、もちろん、一緒に行くよ。ずっと隣おる。』


「うんっ、」




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