きみへのメロディー (ページ12)

今日:1 hit、昨日:1 hit、合計:48,686 hit

流星side ページ12

楽屋

……神ちゃんとしげがなんかおかしい

しげはいつもより静かだし

神ちゃんの笑顔はいつもの明るさがない

そんな空気を感じ取ったのは俺だけではなかった

小声で望が話しかけてきた

桃「神ちゃんとしげなんかあったんかな」

「喧嘩でもしたんちゃう？二人のことやし、すぐ元どおりになるやろ！」

どうせ望にはバレるとはわかったが強がった俺はカッコ悪い…

そんな俺を見て望はため息をついた

そしてなぜか真剣な表情になった

桃「流星、まだ確定の話ではないんやけど…」

声のトーンを下げ静かに話し始めた

桃「俺なこの前仕事帰りに服でも買おうとおもって街歩いてたんよ。そしたらしげがいてな、声かけようとおもったんやけど、よく見たら女の子と手繋いでてん。おかしいやろ？神ちゃんおんのに」

"浮気" この言葉が頭に浮かぶ

桃「だからさ、二人別れたんちゃうかな？
喧嘩やったらいつもこんな違和感のある空気になってへんって」

なんとも言えない感情が俺の心を乱す

桃「流星、神ちゃんに聞いてみればええんちゃう？この役目は流星しかおらん。って流星聞いとる？」

「…おう」
自分のいつもの何倍も低い声に驚いた

俺の感情を読み取ったであろう望が、

桃「流星！男見せろ。」

そう背中を押してくれた

俺はすぐ神ちゃんとのLINEのトークを開き

(今日、この後二人で飯行かない？)

すると

(なんで近くにいんのにLINEなん？笑)

(ええよ！)

そう返信が来た

よし、収録頑張ろ…