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「…暇。」



安室さん特製の和食も食べ終わり、仕事が無い私は暇を持て余していた。



平日のテレビってこんなにつまんないんだ…。



ポケーッとしながらチャネルを変え続けるも良さげな番組は無い。



通販に時代劇に情報番組。



んー、どれもなぁ…。



携帯を見るも皆仕事中だし、新規メッセージは無い。



動こうにも体は痛いし…でも明日から仕事に戻るのだから多少は動かさないと。



ソファーに預けていた体を起こし、携帯、財布、鍵を手に取る。



そして家を出た。



朝9:30。



いつもはもうポアロに居るから、こうして散歩をするのは新鮮。



出勤ラッシュは終わっているから、歩いているのはおばあちゃんだったり、小さな子供を連れたお母さんだったり。



小さな子に"こんにちは!"と挨拶をされる。



私もそう返すとニコニコと笑いながら手を振ってくれた。



お母さんと思われる人は謝っているけれど、元々子供が好きな私からしたら全然謝られることは無い。



「いえ、私元々保育士だったので。ふふ…僕、ちゃんと挨拶できて偉いね。」



子供『うん!おねーさんも、あいさつしてた!』



「そうだね。じゃあお姉さんも僕も、偉い子だ。」



子供『えらい?ぼくえらい?』



「うん!」



はぁ…可愛い…。



頭を撫でると目を瞑って手にすり寄ってきた。



あんな事がなかったら、保育士続けてたんだけどな。



母親『ありがとうございます…。』



「いえいえ。じゃあ僕、お母さんと一緒にお出かけしておいで?」



子供『うん!』



最後にハイタッチをしてその場を離れた。



暫く歩道をのんびりと歩く。



少し歩いていると、桜並木が見えてきた。



「わ…綺麗…。」



ずっと奥までピンク色で、終わりが見えないほど。



人通りは少なく、天気も良い。



私は携帯を取りだし、パシャリと1枚写真を撮った。



これはお気に入りになりそう。



平日だけれどお花見している人がチラホラ居た。



もしかすると今日は金曜日だから夜は賑わうかもしれない。



提灯の明かりでライトアップされた夜桜も見てみたいかも。



…業と見れたら、なんて。



もう私に勝ち目なんてないのにね。



流石に自分の好きな人が他の女の子とキスしてるところなんて、見たくなかったよ。



それが私達や彼女を救うためだったとしても。



それって、ワガママなのかな。

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ヒヨコ(プロフ) - ホントにおもしろかったです!次の作品も楽しみにしてます! (2020年6月14日 19時) (レス) id: a71ea1e4cf (このIDを非表示/違反報告)
白狐(プロフ) - 夢主のファーストキスってビッチ先生なんじゃ (2020年6月1日 18時) (レス) id: 348cf1e7b1 (このIDを非表示/違反報告)
Mocha(プロフ) - 面白かったです! (2020年5月13日 21時) (レス) id: 87128bc86a (このIDを非表示/違反報告)
くるみっこ - あのすみません、16の、カルマのセリフの「どうやらちがうみたい」が「どうやるちがうみたい」なってますよ。 (2020年5月5日 17時) (レス) id: 65e7743a54 (このIDを非表示/違反報告)
printemps(プランタン)(プロフ) - *利茄*さん» 何の小説ですか?題名、教えて下さい! (2020年5月4日 12時) (レス) id: a86d5a1323 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:セツ | 作者ホームページ:   
作成日時:2020年4月3日 17時

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