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「っ…んん…?」



薄らと目を開け、ここがどこかを把握する。



どうやら自分の家みたいだ。



体を起こすと、信じられないほどの激痛が体を走った。



「い"っ…た…。」



腕やお腹を摩る。



ベッドの上で充電されている携帯の画面を見ると、8:24と表示されていた。



…タイムスリップ?



いや、違う。



日付が私の記憶より1日過ぎている。



もしかして1日も眠っていたのだろうか。



そうなったら橋本は…!?



痛む体なんて知るものか。



私は携帯を持ち寝室を出た。



それと同時に掠める良い匂い。



…え?



キッチンに居たのは、料理をしている安室さんだった。



「あ、むろ…さん?」



安室『おや、Aさん。起きましたか。』



「どうして…?」



不法侵入?と思い警戒していると、安室さんはクスクスと笑う。



そして"潮田さんと赤羽さんに頼まれたんですよ"と一言。



渚と業に?



安室『昨日ポアロに出勤したら2人がAさんを抱えてきたので驚きました。詳しい事は聞くな、と言われてしまいましたが…。そしてお2人に頼まれて昨日からここに居させて貰ってます。』



いつもの営業スマイルでそう言われる。



昨日のことを知らないのならそれで良い。



2人が私をポアロまで連れていったということは、橋本は倒されたのだろう。



愛美ちゃんが来ていたのはギリギリ覚えている。



「そう、ですか…ありがとうございます。」



ぺこり、と頭を下げリビングのソファーに座る。



握っていた携帯の電源をつけ、E組のグループを開いた。



皆からのメッセージを見る限り、橋本は倒せたとの事。



愛美ちゃんが昔殺せんせーから貰っていた薬の作り方で薬を作成し、橋本に飲ませることに成功。



倒れていたメンバーは手分けして家まで運んだらしい。



来れなかった人達にも頼んだ…ってことは前原くんやひなたとかかしら。



私の場合渚と業だった、って訳。



渚と業…ねぇ…。



渚は蘭ちゃん達に説明したのかは気になるし、業は…愛美ちゃんとどうなったのかしら…。



はぁ…とため息を着く。



そのまま下に向けた視線で、ハッと気づく。



服が超体操服からパジャマに変わってる。



まさか安室さんが…!?



そう思うと急に恥ずかしくなり、料理をしている安室さんの方を見た。



するとたまたま目が合い、安室さんは"?"を頭に浮かべていた。



この安室さんが、ねぇ…。

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ヒヨコ(プロフ) - ホントにおもしろかったです!次の作品も楽しみにしてます! (2020年6月14日 19時) (レス) id: a71ea1e4cf (このIDを非表示/違反報告)
白狐(プロフ) - 夢主のファーストキスってビッチ先生なんじゃ (2020年6月1日 18時) (レス) id: 348cf1e7b1 (このIDを非表示/違反報告)
Mocha(プロフ) - 面白かったです! (2020年5月13日 21時) (レス) id: 87128bc86a (このIDを非表示/違反報告)
くるみっこ - あのすみません、16の、カルマのセリフの「どうやらちがうみたい」が「どうやるちがうみたい」なってますよ。 (2020年5月5日 17時) (レス) id: 65e7743a54 (このIDを非表示/違反報告)
printemps(プランタン)(プロフ) - *利茄*さん» 何の小説ですか?題名、教えて下さい! (2020年5月4日 12時) (レス) id: a86d5a1323 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:セツ | 作者ホームページ:   
作成日時:2020年4月3日 17時

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