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磯貝『それじゃあ!カンパーイ!』
出席者の全員が揃ったということで、同窓会がスタート。
なんと欠席者ゼロ。
元々来れない予定だった人達も、仕事が無くなったり変わってもらったりしたらしい。
調整能力凄いな…。
私はシャンパンを片手にカエデ、メグ、有希子ちゃんとお話中。
莉桜も居たけれど、何やらひなたと前原くんをからかってくるらしい。
「ねぇメグ。磯貝くんとはどうなの?」
メグ『んー…良くも悪くも、かな。けど順調だよ。』
「だったら結婚もそう遠くないね。」
メグ『結婚…!?』
珍しく動揺するメグがなんだか面白くて、クスクスと笑う。
そう言えばここにいるメンバーは皆好きな人が居るわね。
カエデは渚だし、有希子ちゃんは…杉野くん?
いや、この2人は杉野くんが一方的にだったっけ。
有希子『あ…Aちゃんって今どこで働いてるの?』
「私?私は今は喫茶店で働いてるよ。」
カエデ『甘いもの置いてある!?』
「うん。同僚の店員さん特製のケーキがおすすめ。」
安室さん特製のケーキは色んな意味で人気がある。
有希子『今度は良い場所みたいだね。』
「うん。ありがとね、有希子ちゃん。」
良いんだよ、と笑う有希子ちゃんの頭をポンポンと撫でる。
困惑してるけどそれもまた可愛い。
メグ『だったら今度お邪魔しても良い?』
「うん、勿論。渚も良く通ってくれてるし、大歓迎。」
カエデ『渚が?』
「そうだよー。」
それから小一時間、女子トークは弾んだ。
.
磯貝『じゃあお開きということで。』
メグ『二次会は近くの居酒屋ねー。』
酔っ払っている男子達はうおー!と叫んでいた。
私流石に二次会に行く元気は無いので帰ろうと荷物を持つ。
業も帰るか聞きに行こうと探していると、ぴょこっと頭が高い赤髪を見つける。
だけど隣には黒髪の女の子…愛美ちゃんが。
久しぶりの再会で話し込んでるのかな…その割には2人とも笑顔が多いし、楽しそう。
中学の時より大人っぽくなって綺麗になった愛美ちゃんとスーツを着て決まっている業…お似合い、だな。
やっぱり、悔しい…。
嫉妬という醜い感情が心を埋めた。
歯を食いしばっていると、もう出口のドアが閉まりかけている。
いつの間にか中には誰も居なくて。
「あ…出なきゃ…。」
出かけた涙を手で拭い、ドアをグッと押した。
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ヒヨコ(プロフ) - ホントにおもしろかったです!次の作品も楽しみにしてます! (2020年6月14日 19時) (レス) id: a71ea1e4cf (このIDを非表示/違反報告)
白狐(プロフ) - 夢主のファーストキスってビッチ先生なんじゃ (2020年6月1日 18時) (レス) id: 348cf1e7b1 (このIDを非表示/違反報告)
Mocha(プロフ) - 面白かったです! (2020年5月13日 21時) (レス) id: 87128bc86a (このIDを非表示/違反報告)
くるみっこ - あのすみません、16の、カルマのセリフの「どうやらちがうみたい」が「どうやるちがうみたい」なってますよ。 (2020年5月5日 17時) (レス) id: 65e7743a54 (このIDを非表示/違反報告)
printemps(プランタン)(プロフ) - *利茄*さん» 何の小説ですか?題名、教えて下さい! (2020年5月4日 12時) (レス) id: a86d5a1323 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:セツ | 作者ホームページ:
作成日時:2020年4月3日 17時