103 ページ3
青子『快斗、連れてくね。』
『1人でいいって…ダセーから。』
そう言って快斗を部屋に連れていった青子は、20分後にリビングに戻ってきた。
恐らく寝付くまでそばに居たんだろう。
いいな、隣に居てくれる人が居るなんて。
いいな、好きな人と心の距離が近くて。
そんな嫉妬が2人に刃を向ける。
だめだめ。
2人は私の心を救ってくれた人でもあるんだから。
青子『Aちゃん？』
「あぁ、青子…。ごめん。りんご切ったけど意味なかったわね。」
お皿に乗せたリンゴにラップをかけ、冷蔵庫に入れる。
スポーツドリンクは快斗の部屋に青子が持って行ってくれた。
青子『あ、のね…Aちゃん。』
「ん？」
電源のつきっぱなしだったパソコンを中を見られないように消し、隣に座った青子と向き合う。
神妙な顔持ちをした青子。
…只事じゃない？
「ゆっくりで良いよ。どうしたの？」
青子『あのね…青子ねっ…！』
バッと顔を上げた青子は、涙目だった。
「ん…？」
背中をさすりながら、青子に寄り添う。
ぐっと何かをこらえた後、私と目を合わせた。
青子『好き、なの。』
「え？」
青子『快斗が……好きなの。』
ドクンッ
心臓が1回飛び跳ねる。
勿論、その事は見ればだいたいわかっていた。
だけど改めて私に言うということは、私をライバルとして見ているんだ。
貴方には負けない、そんな言葉が来ると思っていたら…。
青子『だからね…相談に乗って欲しいの！』
「…ん？」
青子『Aちゃんならわかってくれると思って！あのバ快斗の苦労！』
なんだ…気づかれた訳では無い、のね。
「うん。苦労はわかるわ。」
だから私は話を合わせた。
この気持ちは快斗にも、青子にもバレないようにしよう。
そう心に決め、会話を続けた。
.
青子『あれ…好きなはずなのになんかイライラしてきた！』
「お、落ち着いて…。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 965人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
セツ(プロフ) - ここからの続編を、新しく作成した"紺青の拳"に繋げました。 (2020年5月14日 16時) (
レス) id: 387ee06ba6 (このIDを非表示/違反報告)
セツ(プロフ) - mpさん» ありがとうございます！たった今、作成しました^^* (2020年4月4日 18時) (レス) id: 387ee06ba6 (このIDを非表示/違反報告)
mp - セツさんのお話すごく好きなので番外編すごく嬉しいです！待ってます！ (2020年4月4日 0時) (レス) id: 7dfff5e535 (このIDを非表示/違反報告)
セツ(プロフ) - 長くなりましたが、まとめると�）槓圓呂海譴能�了�⊃刑遒鮑遒蠅修舛蕕鬟瓮ぅ鷙洪掘�続編となる番外編をのんびりとサブ更新 ですかね。それでは、今まで応援して下さりありがとうございました！とても楽しく執筆させて頂きました。 (2020年4月3日 16時) (レス) id: 387ee06ba6 (このIDを非表示/違反報告)
セツ(プロフ) - どちらにしろ、本編はこちらで終了となります。続編は番外編です。続編が出来た場合は新しく物語を増やせないので、通知をそのままにするかお気に入り作者に登録してくださるとありがたいです。(そうすると通知が行きます) (2020年4月3日 16時) (レス) id: 387ee06ba6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：セツ
| 作者ホームページ：
作成日時：2019年9月30日 18時
