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「っはー…。」



ちゃぷん、と湯船に浸かる。



大会、か…。



膝をついて中腰にし、弓を構えるポーズをしてみる。



「……。」



再び口元までお湯に浸かった。



明日から晩御飯は青子に頼まなきゃ。



あー…逆上せそう。



もう出よう。







「快斗ー。上がったわよ。」



『んー。』



「何見てたの?」



『いや、別に。俺風呂行くから。』



「え、えぇ。」



真剣な眼差しで見ていたノートパソコンをバンッと閉じ、お風呂に行った。



「…。」



私はさっきまで快斗が座っていたところに腰を掛け、パソコンを開く。



シャットダウンはされてなかった為、簡単にページを見れた。



「弓道の、ルール…。」



画面には、弓道団体戦の正式なルールが書かれている。



恐らく、ネットで調べたんだろう。



こんな事隠れてやってるなんて…やっぱりずるいなぁ。



私はパソコンを閉じ、自室に戻った。







ー次の日ー



「蘭。おはよ。」



蘭『A!』



「珍しいね、1人?」



蘭『う、うん。』



学校に行っていると、蘭が1人でゆっくりと歩いていた。



「…何かあった?」



蘭『う、ううん!なんでも!』



「そう?」



蘭『……うん。』



何かあるわね。



「工藤くん?」



蘭『なっ、えぇっ!?』



「図星か…。」



蘭『し、新一は関係無いわよ!』



「いやいや、あるでしょ。」



蘭『〜〜っ。あの、ね…。』



蘭が結局折れ、ポツポツ、と言葉を零した。



「…?」



蘭『キャンプの日に世良ちゃんが見つけた四つ葉のクローバー、押し花にして新一にあげたの。アイツ、推理小説は読むから栞にいいかなって。』



「なるほど…それで?」



蘭『そしたら、これが届いたの。』



ケータイの画面をこちらに向ける。



そこには画像があって、向日葵の花が1輪あった。



「これは?」



蘭『昨日新一から私宛に届いた花。』



「なるほどねぇ…ふふっ、生意気なことするじゃない。」



蘭『ど、どういう意味なの!?ねぇ教えてよAー!』



「蘭が四つ葉のクローバーを送ったのは、あの花言葉を意識して、よね?」



蘭『うん…。』



「だから工藤くんも、その向日葵の花言葉を意識して送ってきたのかもよ?」



蘭『花、言葉…。』



「向日葵の花言葉は…」







.







.







"あなただけを見つめる"

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ピコピコハンマー - 「気をつけて」は「を」です!とっても面白い作品です!これからも頑張ってください!! (2021年6月19日 9時) (レス) id: a1310badd0 (このIDを非表示/違反報告)
魔理華 - 楽しみに待ってます! (2019年7月15日 20時) (レス) id: 28703d16e4 (このIDを非表示/違反報告)
セツ(プロフ) - 魔理華さん» ありがとうございます!頑張りますっ! (2019年7月13日 0時) (レス) id: 387ee06ba6 (このIDを非表示/違反報告)
魔理華 - 面白かったです!続きが気になります!更新頑張ってください応援してます (2019年7月12日 7時) (レス) id: 28703d16e4 (このIDを非表示/違反報告)
セツ(プロフ) - 黎夢さん» ご指摘ありがとうございます!当方あまり弓道に詳しくなく、調べた限りの事で更新しておりました…。良ければ、改善点を教えていただけないでしょうか? (2019年7月8日 10時) (レス) id: 387ee06ba6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:セツ | 作者ホームページ:   
作成日時:2019年5月25日 11時

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