快斗＆キッド誕生日記念specialstory(64話) ページ14
快斗 side
今日は6月21日。
俺の誕生日だ。
母さんからはビデオメッセージを貰ったし、青子達からはプレゼントも貰った。
Aからは、おめでとうの一言を貰っただけで心が温まった。
でも、その温まった心にも一つだけ穴が空いていた。
学校帰りに家に戻らず、"あの場所"へ足を動かす。
すれ違う人達を避けながら、1つの石の前に立った。
『………親父。』
そう、ここはお墓。
『俺、キッドとして親父の探してた物探してるよ。…見てるか？』
ポケットからハンカチを出して、墓石を拭く。
『…なぁ、俺のマジックどう？親父のこと、超えられてる？』
じっと見つめていると、段々ぼやけてくる視界。
『…俺、今日誕生日なんだぜ。』
いつまでも帰ってこない返事に、また涙が出そうになる。
すると、頬に雫が落ちた。
とうとう涙脆くなったか…と上を見ると、空には雨雲が。
数分しない内に、大降りになってきた。
『帰るよ。じゃあ、な。』
涙か雨かわからない雫を最後に頬に流し、立ち上がると、いきなり雨が止んだ。
…はずなのに、目の前には雨が降っているし、パラパラという音も聞こえる。
「快斗。」
『A…？』
後ろから差された傘は、俺の体を雨から守ってくれていた。
振り返ると、少し目を潤ませて傘を2本差していた。
「…帰ろ？」
『……あぁ。』
俺はAから傘を受け取り、2人肩を並べながら家に帰った。
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ピコピコハンマー - 「気をつけて」は「を」です！とっても面白い作品です！これからも頑張ってください！！ (2021年6月19日 9時) (
レス) id: a1310badd0 (このIDを非表示/違反報告)
魔理華 - 楽しみに待ってます！ (2019年7月15日 20時) (レス) id: 28703d16e4 (このIDを非表示/違反報告)
セツ(プロフ) - 魔理華さん» ありがとうございます！頑張りますっ！ (2019年7月13日 0時) (レス) id: 387ee06ba6 (このIDを非表示/違反報告)
魔理華 - 面白かったです！続きが気になります！更新頑張ってください応援してます (2019年7月12日 7時) (レス) id: 28703d16e4 (このIDを非表示/違反報告)
セツ(プロフ) - 黎夢さん» ご指摘ありがとうございます！当方あまり弓道に詳しくなく、調べた限りの事で更新しておりました…。良ければ、改善点を教えていただけないでしょうか？ (2019年7月8日 10時) (レス) id: 387ee06ba6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：セツ
| 作者ホームページ：
作成日時：2019年5月25日 11時
