【名探偵コナン】怪盗キッドの協力者【怪盗キッド】

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ブチッ



何？



「カメラの映像が、切れた。」



快斗…。



私の目に1粒の涙が浮かぶ。



中森『キッドだ！！』



…え？



中森『キッドが出たぞ！』



空を見ると、ハンググライダーで飛ぶ快斗が。



バババババッ



銃？



下ではトランプ銃VS本物の拳銃の争いが起こっている。



私の仕事はおしまい。



そう思って立ち上がると、グラリと足元が歪んだ。



「は？」



中森『おい！ビルが倒れる！』



「なっ……。」



ここは廃ビル。



脆いのはわかっている、が数十発の発砲で倒れるか！？



いや、発砲だけじゃないとしたら。



爆弾？



落ちる体に焦ること無く、そんな事を考える。



死ぬのかな。



…もう、いっか。



そんな時、助けてくれるのはいつもこの人だ。



ふわっと浮く体。



『大丈夫ですか？お嬢さん。』



「快斗…。」



助けてくれたのは、快斗。



私はお姫様だっこをされ、怪盗キッドと共に飛んでいる。



『誰かが爆弾を仕掛けていた。恐らくあの爺さんも偽物だろうな。』



澄ました顔でそんな事言ってるけど、実は結構焦っているんだろう。



冷や汗が見える。



「ありがとう、快斗。」



『心配かけんな、ばーか。』







路地に降り、普通の格好に着替える快斗。



そしてそのまま、家に帰った。



一応快斗は水浸しの為、風呂に入れる。



その間に晩御飯の用意を。



パスタを茹でていると、下にジャージのハーフパンツを履いて上裸の快斗が出てきた。



「快斗…。服着て。」



『あちぃ。』



私の後ろに来て、お腹に手を回してきた。



「なっ…何してんの！？」



『お前が居なくなると思った。』



「……。」



『爆弾を仕掛けたやつは、Aの存在を知っている。』



「…うるさいよ馬鹿。あんたこそ死ぬと思ったんだからね…。」



トングを置き、後ろに振り返って快斗に抱き着く。



『なっ…え、は……。』



「ポーカーフェイス、崩さないの。」



『崩してねぇ、よ……。』



そんな事言って、震えてるけど。



けど本当に…



「貴方が生きてて良かった。」



そう、心から思うよ。



『俺もな。生きることを諦めてんじゃねーよ。』



…懐かしい、その言葉。



確かあれは出会ったあの日に言われた言葉だっけ。



キザで泥棒で犯罪者のくせに…優しくて、暖かくて頼りになって。



あの日この怪盗は、私の心までをも盗んでいったんだ。



だけど、過去の話はまた今度。

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