◇黄花秋桜 2 ページ2
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その日は突然やってきた
今度の手術が最後になるって
ここでするんじゃなくて
海外って…
しかも
結果しだいでは…
失敗したらもうそのまま目を覚まさない
でも成功したら…
余命宣告までされていたけど
定期検診は必ず必要なのと
すぐには日本に帰れない
だけど
完治すると言われた
そう
それが初めて"死"というものを
考えたときだった
何度となく手術してきてたけど
成功してきてたし
今回の手術のように
みんながそこまで深刻に
見えなかったから…
あぁ…
まじでもうダメなんかも…
って思ったら
自分のしたいことするのも
いいかな…って思えて
どんな人なんだろうって…
貴方に
あってみたいって思ったんだ
いろんなことを逆算して
貴方がくるかな?
っていう夜に
実行することにした
消灯時間も過ぎ
周りの人が寝静まってから
僕は数少ない普段着に袖を通した
窓をのぞけば
僕の予想通り
貴方が
釣りにきていた
胸の鼓動が高鳴るのを
落ち着かせるように
深く
深呼吸して落ち着かせた
見回りにきても違和感のないように
布団を人がいるように
こんもりとさせ
足音をさせないように
そっと
病室を抜け出した
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作者名:REN | 作成日時:2021年2月21日 22時