◇ひまわり【1本】�� ページ14
ドキドキいってた心臓がドッキーーッン！！って一瞬止まったよね！？ってくらいに大きく跳ねた。
振り返った人は今まで見たことないよ！！
ってくらいのイケメンで鋭そうな目つきで睨まれた？って思ったのに俺を見たらめちゃくちゃ優しい笑顔で笑ってくれたんだ…
おっ！バイトか？早いな〜あっ！お前は雅紀だな！おっちゃんやおばちゃんが向日葵みたいにニコニコして元気な奴がいるって言ってたからな！すぐわかったよ！お前だけなんだよ会ってないの！よろしくな！」
ゆっくりと俺の方に近づいてきてそう言ってから
「ここの店長の櫻井翔です！」
キラキラ光ってるよね！
背中になんかあるよね！
俺別におとぎ話とか興味ないけど王子様ってこんな人のこと言うんじゃないの！？
ってくらいかっこよくて
俺緊張のドキドキなのか店長の笑顔でドキドキなのかわかんなくなってた…
「翔ちゃ〜んおはよ〜」
って眠そうな声で入ってきた
翔ちゃん！？
なんでそんな気やすい感じなの！？
びっくりした顔で大野をみたけど
二宮くんおはよ〜ってホントにいつと通り
眠そうに入ってきた。
「おう！おはよ〜」
そのあとはゾロゾロとみんなやってきて今日からこのメンバーで頑張って行こうな！ってあいさつからスタートした。
なんで？
なんで？
みたいな気持ちもあったけどオープン初日ってこともあってお客さんがわんさかきて俺はテンワヤンワなってたけどさすが店長、すべてを上手く振り分けて人がまわっていった。
ひと通り落ち着いてきたころから休憩が回ってきた。
「ふぅ〜」
「疲れた？」
その声にドキッとした。
「あっ…いや…はいっ。」
「ははっ！素直〜今日はもうこのまま上がっていいからな！また明日よろしくな！」
「あっ！はい…明日もよろしくお願いします！」
「ははっ！おう！明日もよろしくな！」
またそのまま店に戻っていた。
もう声聞いても顔みてもドキドキしすぎてさっきまで忘れてたはずなのになんだ？胸が苦しいくて
「酸素たりねぇ〜」
ずるずる体を倒して
机に伏せた。
帰り道
普段なら気に求めない花屋が目に止まった。
夏らしく店先には黄色く元気に飾られた向日葵の花が並んでいた。
そういえば朝の挨拶のときに
店長に向日葵みたいだって言われたなぁ〜と思って見ていたら中から周りの空気がふんわりと揺れたような感じがして店の人が出てきた。
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作者名：REN | 作成日時：2020年4月17日 11時
