刺青リザード! ページ5
〈モストロラウンジ〉
「……ランドルフ先生ってタトゥーしてましたっけ?」
モストロラウンジでアルバイトをしているラギーは個展の準備の手伝いで作品の搬入やらなんやらをしている最中、ランドルフの首元に見えるトカゲのタトゥーに気づいて、前はなかった気がするのにな、と首を傾げた。
「……あぁ、今ココにいる?」
「は?何言ってんスか?」
ランドルフはまるで本当にトカゲがいるみたいな反応をしたから意味がわからない。
「いや、ダチに彫り師が居てな、それで試しにトカゲ掘ったんだよ。オレのユニーク魔法知ってるだろ?」
「まぁ。でも自分で描かないと使えないんじゃなかったんスか?」
「自分で描くことで絵に魔力を込めてるだけで、ホラ、オレの身体に直で描いてるからサア。魔力なんて俺から吸い取れるし、魔力込める必要なかったんだよ。
出来心で魔法かけてみたらこのトカゲ身体中好き勝手動くようになっちゃった。普段は服で隠れてるけど、顔面まで出てこられるとまあまあ困るよね。」
ランドルフがトカゲの描かれた場所をツンツンと触ればタトゥーのトカゲはスルスルと動いてランドルフの目の下の辺りで止まった。
「本当にトカゲいるみたいッスね……」
「そう。触ると逃げるんだよな。そーゆートコちゃんとトカゲなんだよ。」
そう言って今度は顔を触ると、トカゲはまたスルスルと動いて服の中に消えた。
「……なんか、」
「……なーんかえっろいよねぇ〜」
「フロイド……、なにがだよ」
今まで大人しくしゃがんで話を聞いていたフロイドがようやく喋ったと思ったらそれだった。
「だってさぁ、そのトカゲどこにでも行くんでしょ?
足とかケツとか、、、チ……」
「フロイド。下ネタは慎んでください。
……ですが、確かに気になりますね。ランドルフ先生の服の中で、今、体のどこにいるんでしょうね。」
同じく近くで話を聞いていたらしいジェイドがフロイドをとめた。
「……高校生の思考はわかんねぇなぁ」
「……いや、言いたいことは分からなくもないッス…………。」
「ウッソ、ラギーまで……!?」
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ヒューガ(プロフ) - にのさん» ありがとうございます😊🌸本当はそれぞれ色塗りまでしたかったんですけど気力が足りませんでした……。これからもよろしくお願いします! (2022年11月24日 17時) (レス) id: 4a1ee837e6 (このIDを非表示/違反報告)
にの - 作者様絵がめちゃくちゃお上手ですね!?ストーリーもめちゃくちゃ好きです…。更新してくださってありがとうございます!これからも応援させていただきます😆 (2022年11月24日 16時) (レス) @page39 id: 11a3c31381 (このIDを非表示/違反報告)
ヒューガ(プロフ) - にゃーちゃんさん» わー!ありがとうございます😭私はこのキャラいたら推しになっちゃうな〜というキャラを夢主にしがちなので同じような視点で読んでくださっている方がいてとてもうれしいです😊 (2022年9月19日 13時) (レス) @page6 id: 4a1ee837e6 (このIDを非表示/違反報告)
にゃーちゃん - とても好きです…死ぬほど好きです…はぁ、イケメン過ぎん??一歩間違えたらガチ恋もんじゃないですかヤダー()とても読んでいて面白かったです!更新頑張ってください!楽しみにしてます! (2022年8月25日 18時) (レス) @page5 id: e862c91e4d (このIDを非表示/違反報告)
ヒューガ(プロフ) - 来渚さん» ありがとうございます!光栄です!!頑張ります💪💪 (2022年8月20日 20時) (レス) id: 4a1ee837e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ヒューガ | 作成日時:2022年8月13日 15時