クル先のマブは美術教諭２【twst】

商談ビジネス！ ページ2

〈VIPルーム〉


会場の設営には会議を重ねに重ねて内装やラウンジで提供する料理、飲み物などを決定した。美術部、ラウンジのバイト、演劇部の大道具係、あとはボランティアの生徒たち。着々と宣伝や設営は進んでいる。そして結局開催期間は１ヶ月(土日のみ)となった。平日はそのままモストロラウンジとして生徒が利用可能となっている。


｢作品の売り渡しなどはこのVIPルームで行っていただければ。｣


｢アァ、ありがとな。｣


VIPルームの内装もしっかりランドルフの指示通りに変わっている。


｢ナァ、アズール。…………オレの作品買ってみねェ？｣


｢……はぁ？｣


｢そんな軽蔑した目で見んなヨ。“転売”していいからさァ。オークションでもなんでもやってみなよ。売上金は全部お前のモンだ。｣


｢……本当ですか？｣



商売人アズール・アーシェングロットの目はピカリと輝いた。


｢マァ嘘をつくのはナシな？あと5年しか動かない絵を一生動き続けるとか言ったり、5万で買ったモンを500万で買ったって言うとか。霊感商法とか詐欺は禁止。｣


｢……それはまぁ、はい、わかりました。で？いくらなんですかその絵。｣


｢1枚50万｣


｢……こちとら学生ですよ？｣


｢ラウンジやってるしお前なら50万くらい持ってるダロ？まぁ個展にも出さないし売る予定もなくて、でも捨てるには惜しいくらいの微妙な絵なんだよ。そんなに時間かかってないし、魔法かけても5〜10年がいいとこ。まぁレアっちゃレアだけどな。普通売らないし。

マ、そんな絵が3枚ほどあるけどどれか買う？全部買ってくれても良いけど。｣

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