クル先のマブは美術教諭【twst】 (ページ18)

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日直モーニング！ページ18

〈職員室〉

金曜日。

｢失礼しまーす、ランドルフ先生は……｣

｢おう、ラギー。おはよう。｣

今日の日直はラギーだった。2-B担任であるランドルフに朝、HRが始まる前に職員室に日直日誌を取りに来るという役目がある。ついでに配布プリントを教室まで持っていくという役目も。

日直の時だけはラギーはレオナを早く起こす羽目になり、機嫌の悪いレオナに朝食を食べさせ、学校まで連れてこなければならないため、朝から随分疲れるのだった。

｢おはようございまーす。先生朝ごはんちゃんと食べましたかぁ？ちゃんと食べないとまたクルーウェル先生に怒られるッスよ〜。｣

｢ちゃんとオレンジ食ったから大丈夫。｣

｢大丈夫の使い方間違ってるっス……。｣

そんなラギーの言葉は華麗に聞き流し、ランドルフはコーヒーを啜った。

｢そういえば今日完成の儀式やるんスよね、放課後でしたっけ？｣

｢うん、明日届けに行かなくちゃだからナ。はァ、めんどくせェ。正装して行かなきゃなんだとヨ。ダリィ。｣

｢スーツ着るんスか？先生が？違和感しかないッス。見たい。｣

｢バカにしてんのか？似合いすぎてびっくり仰天するぞ。｣

｢びっくり仰天って……今日日聞かないワードっスね…………。｣

ランドルフはラギーにプリントの束を渡す。進路希望調査のプリントだ。まだ2年生だ、と思っていたけど、もう、2年生だ。朝からちょっと憂鬱な気分になった。早く働いて金を稼ぎたいと思ってはいるが、色々面倒なこともくっついてくるものだ。大人になるのは楽しみであるが、その分不安も大きいのだ。

｢学期末には面談もやらないとナァ。｣

｢ふーん。そんなことより明日スーツ姿見に行ってもいいッスか？｣

｢ンなもんわざわざ見にこなくても今すぐ見せられるぞ。｣

｢ハ？｣

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ランドルフをラギーの担任にしたのはラギーは授業を美術選択なんて絶対しないで体育取りそうだし、関わり薄くなりそうだっだからです。マァ作者の推しであるというのも十分にありますけど！