真実の君は【男主】2

68（降谷Side） ページ19

〜降谷Side〜


ポアロで食器を片付けていると、陽向君が手伝うと言って手を出してきた。

僕の手に彼の手が触れた。



安「っ！！」



咄嗟に手を離すと、食器がバランスを崩した。



『うおっ！？』


安「あ！すみません、大丈夫ですか！？」



陽向君は笑って大丈夫と答え、そして最近ぼ〜っとしてると指摘された。


それに笑って答えるが、彼の目を見れなかった。




＿＿＿＿＿＿＿＿＿




公安でも＿


自分のデスクで書類を片付けていると、月影が書類の確認を頼みに来た。

いつもの様に、さっさと済ませれば良いのに、月影の顔がまともに見れない。



降「そこに置いといてくれ」



そう言えば、渋々書類を置いてフロアを出て行った。



降「………はぁ」


風「降谷さん、体調でも悪いんですか？」


降「いや、大丈夫だ…」



ついに風見にまで心配されてしまった。

夢のせいでまともに顔を見れないなんて、そんな事言えるわけない。



そもそも、なんでこんなにも月影の事で悩まされなくちゃいけないんだ！！！

いつも通りに接すればいいだろ！！！！


いつも通り、バイト仲間の安室透として…


いつも通り、組織の一員のバーボンとして…


いつも通り、上司の降谷零として…



だって俺は、アイツの事が＿＿＿なんだろ……




それだけなのに、なんでこんなにも胸がモヤモヤするんだ……




＿陽向お兄さんのこと好きなの？




そんな事、あるわけ無いだろ……




＿仲良くなってくれると嬉しいな！




降「…………」




もう、俺の気持ちも…分かんないよ………





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