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9(過去編) ページ10

〜過去編〜

小学校に入学する頃、
俺は親の仕事で故郷を離れた。

友達や親友と離ればなれになった。

それでも、離れていても、
ずっと親友だと思っていた。


それなのに……


中学2年になる頃、故郷に帰ってきた。

ずっとそれを望んでいたのに……

親友とずっと一緒にいられると思ったのに……



親友は、親友でも友達でも無くなっていた



それ以来、
俺は人との接し方が分からなくなった。


人が怖くなった

人と距離をとった

傷つきたくないから



それなのに、あいつは
何度も俺の隣りに来た。



高校に入学して数カ月経ったある日。

行きたくなくて校門の前で踵を返した。

『………』

暫く歩いていると、
前から走ってきた人とぶつかった。

『ぅわっ』

?「わぁー!!!ゴメンな!!急いでて!!」

相手は直ぐに立ち上がり、手を差し出した。

同じ制服……それにこいつ、確か同じクラスの

諸伏景光

諸「あれ?同じ学校か?」

『………』

やっぱりな……
まぁ、話した事無いから当たり前か

諸「俺、諸伏景光!お前は??」

『……月影A、同じクラス』

諸「え!な、なんかゴメン…」

シュンとする諸伏。
忙しい奴だな

諸「てか、遅刻する!!」

……忙しい奴だな(笑)

諸「早く行こう、A!」

え、もう名前呼び??
じゃなくて!!!

『……行かない』

諸「え!なんで!?」

『行きたくないから』

諸「なんで!?」

くどいな!!?

『関係無いだろ』

学校とは逆に歩き出す。

諸「カンケー無くないよ」

諸伏が俺の前で屈み込み、俺の両足を掴んで立ち上がった。

一言で言うと、おんぶされた。

『はぁ!?なにしてんの!!?』

諸「おんぶ!!A軽いね!」

『うるさいわ!そうじゃなくて!!降ろせ!』

諸「クラスメートなんだから、カンケー無くな
  いよ!」

え、それさっきまで同じクラスって知らなかったやつが言う???

諸「じゃあ、行くぞ〜!!」

『ぅえ!?!?降ろせよ〜〜!!!!』

結局、学校に行くことになった……(泣)


ーダダダダ!!

諸「っセーーフ!!っわ!!?」

『っな!!?』

ードサ〜!!

教室に駆け込んだ瞬間、
諸伏が足を滑らせ盛大に転んだ。

肩、いってぇ!!

「あはは、諸伏何やってんだよ〜!」

諸「あはは、寝坊しちゃった〜」

諸伏の周りにクラスの人が集まっていく。
俺はそれを遠目で見て、自分の席に着いた。

10(過去編)→←8(降谷Side)



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猫月(プロフ) - 椿さん» 椿さん!ありがとうございます!(≧▽≦) 続編も面白いと言って頂けるように頑張ります! (2019年6月17日 21時) (レス) id: 85f4679baf (このIDを非表示/違反報告)
椿(プロフ) - だんだんと面白くなってきました(≧∇≦)/ (2019年6月17日 21時) (レス) id: 54938a211f (このIDを非表示/違反報告)
猫月(プロフ) - 椿さん» ありがとうございます!無理しない程度に頑張ります!(≧∇≦)b (2019年5月23日 23時) (レス) id: 85f4679baf (このIDを非表示/違反報告)
椿(プロフ) - テストお疲れ様です(≧∇≦)/無理しないで下さいね (2019年5月23日 21時) (レス) id: ab7495b6bc (このIDを非表示/違反報告)
猫月(プロフ) - そう言って頂けてとても嬉しいです!( ;∀;) テストも終わったので、毎日更新出来るよう頑張ります!(≧∇≦)b (2019年5月23日 20時) (レス) id: 85f4679baf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:猫月 | 作成日時:2019年5月7日 15時

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