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着信があり、外に出て通話に出る。
『どうした、百瀬……なに!?カプセルが!?』
百「このままだとエッジ・オブ・オーシャンに
落下します!!」
『っ……分かった』
阿笠邸に戻って来た俺を見て、哀ちゃんが口を開いた。
哀「…行かなくていいの?」
『え…?』
哀「また、何かあったんでしょ?」
……行きたい
でも、今更俺がどうこう出来ることでは無い……
『…大丈夫だよ、彼らならきっと何とかするさ』
そう言って、笑ってみせた。
死ぬなよ、降谷……
________
暫くして、降谷から連絡がきた。
阿笠邸を出る前に、哀ちゃんに声をかける。
『ホントにありがとう、哀ちゃん』
哀「お礼ならフサエブランドの新作バックで」
此方を見ずに言ったその言葉に、思わず笑ってしまう。
『ははは、そのように手配しとくよ』
少しは気を許してもらえたかな……?
________
エッジ・オブ・オーシャンの国際会議場に着き
辺りを見回す。
相変わらず、窓ガラスの破片や瓦礫の残骸が
散らばっている。
すると、国際会議場の入口に人影が見えた。
降「…遅い」
『悪い……!?』
降谷は腕を抑えていた。
そこからは血が垂れている。
『おい!血が…!!』
降「かすり傷だ、たいした傷じゃない」
っ……俺が、もう少し早く事件の真相に気づいていれば…!!
もっと、コナン君と協力していれば…!!
俺がっ…!!!!
降「おい!!月影!!」
降谷の声にハッとする。
降「此処に長居してる暇は無いぞ」
『あ、あぁ…』
降谷は先に歩いて行く。
『………』
右手をじっと見つめる。
……俺は………
降「月影!早くしろ!」
再度、降谷に言われ歩き出す。
________
〜降谷Side〜
月影が運転する車の中で
流れて行く景色を眺めていた視線を
ふと、月影に向ける。
月影の首には薄っすらと手の跡が浮かんでいる。
月影は、思い通りにいかない時や失敗をした時
自分を責めるように首に右手をおく。
さっきも、俺の怪我を見て右手を首にやった。
月影の悪い癖だ。
酷い時には、引っ掻いた跡もあった。
『……なに?』
赤信号で止まり、視線に気付いて俺を見る。
……首輪みたいだな
そう思った。
降「別に…」
再び窓の外を見る。
__彼のリードを引いておかないと
いずれ君にも牙を剥くぞ…__
いけ好かない奴の言葉が頭を過ぎった。
降「………」
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猫月(プロフ) - 椿さん» 椿さん!ありがとうございます!(≧▽≦) 続編も面白いと言って頂けるように頑張ります! (2019年6月17日 21時) (レス) id: 85f4679baf (このIDを非表示/違反報告)
椿(プロフ) - だんだんと面白くなってきました(≧∇≦)/ (2019年6月17日 21時) (レス) id: 54938a211f (このIDを非表示/違反報告)
猫月(プロフ) - 椿さん» ありがとうございます!無理しない程度に頑張ります!(≧∇≦)b (2019年5月23日 23時) (レス) id: 85f4679baf (このIDを非表示/違反報告)
椿(プロフ) - テストお疲れ様です(≧∇≦)/無理しないで下さいね (2019年5月23日 21時) (レス) id: ab7495b6bc (このIDを非表示/違反報告)
猫月(プロフ) - そう言って頂けてとても嬉しいです!( ;∀;) テストも終わったので、毎日更新出来るよう頑張ります!(≧∇≦)b (2019年5月23日 20時) (レス) id: 85f4679baf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:猫月 | 作成日時:2019年5月7日 15時