98.モブだってメンタル大破する ページ16
、
そんな事が起こりつつも、今日も私は雀田さんの護衛として青城マネを務める。
「…遅かったですね、Aさん」
「いや何が。」
「赤葦さんに連れてかれて戻ってくるまで何秒かかるんですか？」
「秒単位で戻って来るのは無理だ」
国見くんは3秒で戻って来れると思ってんのか。赤葦相手に。
それを他所に雀田さんに色々話しかけてる他の部員。
「…今日もAさんのモブさが際立ちますね」
「わかってる。…ちょっと仕事してくる」
「護衛ですか」
「監督の指示だからね」
こういう時のモブマネだ。
然し歩を進めようとすると、誰にすれ違い様手首を引っ張られてリターン。
「ちょっ…誰ですか」
「俺が誰に見えるのかな？」
「及川さん。以上。」
「まぁそう急がないでよ」
グイーッと前進した分後ろに引かれる。
いや急ぐわ、梟谷マネちゃんズの片方が手を出される訳にはいかないの知りませんか。
「朝の言い逃げ、ズルくない？」
「……連行されたの及川さんですけど」
「うん、そこじゃないから。」
爽やかな笑みはすぐ暗黒スマイルに入れ替わり、
口角を上げたまま目だけ不機嫌そうになる。
及川さんの甘やかな視線は依然私に降り注ぐ。
「…で、国見ちゃんに何されたの。」
「…まだそれ聞くんですか」
「聞くよ？当たり前でしょ何言ってんの」
及川さんのが何言ってんの。何で私の方が不思議そうに見られてんの。
「勝手に手出されたら嫌じゃん」
「私は及川さんのじゃないんですが…っ!!」
「ちょっ、タンマ、Aちゃん力強っ……前世ゴリラじゃない！？」
「自分でも偶に思いますそれ」
「だよね!!」と腹立つ相槌を打ってきた及川さんに抗いながら雀田さんの方へ進む。と、
「何やってるんですか」
「待て待て何で及川さんに付くの」
「劣勢ぽかったので」
「私が優勢に見えたか国見くん…」
私の腕を掴む手が増えたと思いきや国見くんで、
「あと気にしてないのが腹立ったので」
「何を…、」
「俺にキスされた事。他に何かありました？」
その言葉に及川さんと仲良く石化する私。
99.モブだって逆ギレノーセンキュー→←モブだって久々に番外編2(リクエスト)
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1757人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
七桜(プロフ) - どうしよう、票入れたいのに819だから入れにくい・・・！入れたいのに！！ (3月21日 11時) (
レス) @page50 id: 225d8f1490 (このIDを非表示/違反報告)
ふぐひらめ - 素敵な作品でした…山田ちゃん、気付いてないだろうけど、この小説では君、ちゃんと主人公だよ…… (2022年1月27日 17時) (レス) @page49 id: f76242864c (このIDを非表示/違反報告)
おっふ - 私が言えることはただ一つ。この作品クオリティやばい。 (2020年1月12日 22時) (レス) id: f0059e6ce4 (このIDを非表示/違反報告)
モンブラン - ヤバイです赤葦さんがヤバイですマジでヤバイですヤバイしか出てきませんヤバイですマジで凄いヤバイ萌えますマジ神作です赤葦さんの話、もっと作ってくれないでしょうか？ (2019年8月19日 22時) (レス) id: 4e49721770 (このIDを非表示/違反報告)
蒼音イオ(プロフ) - 全部読み返してたら遅くなっちゃった() この作品に出会って諦めかけてた小説を書く気力をもらいました るとちゃんに感謝!!遅くなったけど完結おめでとう!! (2019年8月13日 9時) (レス) id: 0a2747c984 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ただのルート
| 作成日時：2019年6月21日 18時
