96.モブだって ページ12
、
ーーー正直に言おう。
私は確かに、ときめいた。この状況にドキドキしている。
「あ、赤……」
口をパクパクさせる私を見て、ふっ、と頬を緩めた赤葦。
次にポスッと音と共に肩に掛かる重み。
「は、何っ、!?」
「ごめん。借りる」
私の肩に顎を乗せて、至近距離にいる赤葦。猫っ毛な髪が頬に当たってくすぐったい。
……何この状態。何だこの体制。
「…ねぇ。な、何か笑ってない?」
「あぁ、困ってるAが新鮮だったから」
「どういう意味よ。」
「…可愛いって意味。」
その言葉にがちん!と、硬直する。
どうしようもなく顔に熱が集中して、顔が熱い。
「…ていうか、赤葦の所為ーー…っい!?」
ピリ、と鎖骨の少し上辺りが痛んで声を上げれば
埋めてた肩から顔を離してしたり顔の赤葦。
…こ、コノヤロウ……人が話してるのに何してる
.
「一応これ、威嚇用だから」
「い、威嚇?」
「そう。誰に向けてかは言わないけど」
「国見くんでしょ」
生憎、無駄に少女漫画脳なものでね。鈍感さも何もないのがモブクオリティ。
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七桜(プロフ) - どうしよう、票入れたいのに819だから入れにくい・・・!入れたいのに!! (3月21日 11時) (レス) @page50 id: 225d8f1490 (このIDを非表示/違反報告)
ふぐひらめ - 素敵な作品でした…山田ちゃん、気付いてないだろうけど、この小説では君、ちゃんと主人公だよ…… (2022年1月27日 17時) (レス) @page49 id: f76242864c (このIDを非表示/違反報告)
おっふ - 私が言えることはただ一つ。この作品クオリティやばい。 (2020年1月12日 22時) (レス) id: f0059e6ce4 (このIDを非表示/違反報告)
モンブラン - ヤバイです赤葦さんがヤバイですマジでヤバイですヤバイしか出てきませんヤバイですマジで凄いヤバイ萌えますマジ神作です赤葦さんの話、もっと作ってくれないでしょうか? (2019年8月19日 22時) (レス) id: 4e49721770 (このIDを非表示/違反報告)
蒼音イオ(プロフ) - 全部読み返してたら遅くなっちゃった() この作品に出会って諦めかけてた小説を書く気力をもらいました るとちゃんに感謝!!遅くなったけど完結おめでとう!! (2019年8月13日 9時) (レス) id: 0a2747c984 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ただのルート | 作成日時:2019年6月21日 18時