モブだって可愛いだろうが **

41.モブだって ページ41

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「…忘れては、ない」





「でも意識はしてなかったよな」





「図星すぎて何も言えない。」





















二人して「コイツ……」って思いながら軽く死んだ目で壁を見つめる。


















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(ていうか振り向くタイミング失ったよな私……)







1人で絶望してると。











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「…この状況に期待してるのも、俺だけ？」

















赤葦のそんな声が聞こえて、目を見張る。














「Aは何も思わない？」















顔が熱い。頭がクラッとする。

















「…ったり前でしょ、好きなわけじゃあるまいし」




「…本当に？」














ビクッと反射的に肩が揺れた。ゆっくり、眉根を寄せながら赤葦の方へ顔を向ける。









だって、平々凡々に生きてたいモブがモテ男と恋とかありえない












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「…………本当に。」












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