23-5 ページ2
『確か､トントンさんのマフラーもこうして編んであげましたね……』
sya「マフラー?トントンに?」
『えぇ｡グルッペンさんがトントンさんが寒そうなんだって言ってきてね､彼にとって
sya「何でなん?」
『トントンさんを落札した方にチョーカーを着けられたの｡それはただのチョーカーじゃなくて､リモコンで操作出来るチョーカーだったの｡それで首を圧迫させて逆らえないようにしていたから､首に何かを巻くのに抵抗があったんだと思う……』
sya「……」
『勿論､そんな機能は着いてないよとは言ったけど初対面の話なんて信じられないって言うような目を向けられたわ｡でも､グルッペンさんがずっと見ていたからそんな機能はないって言ってくれて漸く着けてくれたの』
sya「へぇ〜､あのトントンがね〜」
sya(DTの癖に)
『何だか含みのある言い方ね?どうかしたの?』
sya「何もないで」
『そう?』
sya「おぅ」
話しながら編んでいき､時には間違いに気付いて解いて編み直したりしてニット帽を作っていく｡
sya「おぉ〜､ええやん」
『本当?良かった〜､デザインが気に入らなかったらどうしようって思ってたの』
模様のないシンプルな赤いニット帽が少しずつ形になっていく｡
『シンプルだから自分で良いようにアレンジ出来るよ』
sya「じゃあ､豚のピンバッジやな」
『何故､豚なのですか?』
sya「えっ?可愛ええやん?」
『うーん､成程?』
sya「何で疑問形やねん!」
笑いながらツッコまれると､Aは魔法道具を決めていた｡
(ニット帽を太陽光を無効にする魔法道具に､豚のピンバッジを味覚と嗅覚の魔法道具に､後1つは……シンプルに赤のピンバッジをニンニクと聖水を無効にしよう)
忘れないようにメモ帳に書くと､ノックが聞こえた｡
『はーい』
tn「畑仕事､って暗っ!?」
畑仕事を終えたトントンが入ってくると､
tn「あぁ､シャオロンがおるからか……」
sya「おってええやん」
『吸血鬼さんの服を用意してあげていたの』
tn「はえ〜､意外な服装やな……｡てっきり紳士服を着るかと思ったんやけど……」
sya「俺は動き易いこの格好がええの!」
『まぁまぁ､服の好みは
tn「あ､すまん｡他人の部屋で騒いで……」
『フフッ､大丈夫よ』
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2089人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
四つ葉クローバー(プロフ) - 月影さん» 分かりました｡了承致しましたので､コメントを消して構いません｡ (2021年1月26日 13時) (
レス) id: eb38c2033c (このIDを非表示/違反報告)
四つ葉クローバー(プロフ) - 月影さん» わざわざありがとうございます｡ (2021年1月26日 13時) (レス) id: eb38c2033c (このIDを非表示/違反報告)
月影(プロフ) - コメント失礼します。大好きなお話なので失礼ながらTwitterをフォローさせて頂きました。((コメントでお知らせするような事じゃないのにコメント枠を使ってすみません…。 (2021年1月26日 12時) (レス) id: a849c9dada (このIDを非表示/違反報告)
四つ葉クローバー(プロフ) - (名前)ユリさん» ありがとうございます｡遅い更新ですが､応援宜しくお願い致します｡ (2021年1月16日 6時) (レス) id: eb38c2033c (このIDを非表示/違反報告)
(名前)ユリ(プロフ) - とても面白くて、見入ってしまいました！続きの更新待ってます！ (2021年1月16日 0時) (レス) id: e736ebf83c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：四つ葉クローバー | 作成日時：2019年5月26日 12時
