さて今日も今日とて海賊狩り (ページ8)

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8話俺は一人が好きなんだ…… ページ8

ニューゲートからの勧誘から、また三ヶ月がたった。

今回も来るんだろうな。

今日はこの森からでないでいよう。

そんなことを思ったのは3時間前。まだ来ない

ん？“まだこない”？俺は何言ってんだ？

何で待ってんだよ、おれ。

待つ必要なんかねえだろ。

俺は一人がすー

？「見つけたよい！」

この言い方、

『不死鳥のマルコか。よくここがわかったな。』

ﾏﾙｺ「全く探したよい。」

やっと来たか

ん？だからなんで来たことに喜んでんだ？俺

まあ、いいや

『久しぶり。本当に来たんだな。』

ﾏﾙｺ「海賊はほしいもの必ず手に入れるからねい。」

『あーそう。』

ﾏﾙｺ「親父の息子にならないのかい？」

『ならないよ。俺は家族なんか必要ない。』

ﾏﾙｺ「何でそんなこと言うんだよい。楽しいよい？」

なにも知らないくせに

『俺は好きじゃない。家族なんか要らない。』

ﾏﾙｺ「そんなこと言うなよい。そういえば、お前、家族は？何で森にいるんだよい。」

何も知らないくせに

『家族なんていないよ。要らないから捨てた。
』

ﾏﾙｺ「要らないって、大事な家族だろい？！」

大事な家族？

どこが？

何も知らないくせに!!

『要らないから捨てたんだろ？部外者が首を突っ込んでくるな。』

俺に近付くな。興味を持つな。

どっか行け!!

『お前に何がわかんだよ！』

『家族から化け物だって言われて、捨てられて、島の皆からも嫌われて!!』

『それでも島の皆が好きで、海賊から守ってるのに、それすらも否定されて!!』

『でも信じたくなって！守りたくなって！』

『その度に拒絶される俺の！』

『俺の何がわかるって言うんだよ！！』

『仲間と、兄弟と親父と！』

『家族と一緒にいられるお前に何がわかるって言うんだよ！！』

消えろ消えろ消えろ!!!!

こんなことが言いたいんじゃないのに

もう、俺に関わらないでくれ

もう傷つけることは言いたくないんだ。

せっかく俺を家族にしてくれるっていってくれた人たちだから

これ以上傷つけたくない!!

『もう二度と来るな!!!!俺はお前らなんか要らない!!!!』

『次来たら、容赦しないからな』ﾀﾞｯ

ﾏﾙｺ「あ、おい！」

俺に家族なんか要らない

持っちゃ駄目なんだ

俺は化け物だから

『俺は一人が好きなんだ………』

一人じゃなきゃ駄目なんだ……