さて今日も今日とて海賊狩り (ページ28)

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28話やっぱ喋れるんだページ28

あのあと、酔って寝ていたとは思えないような(思ってもいないが)足取りで帰宅するﾙｯﾁの後に続いた。

まぁ、当たり前だが無言だ。

『なぁ、あんたは喋らないのか？』

ﾙｯﾁ「…………」

『喋れるのに、何故喋らない？』

ﾙｯﾁ「!!…………」

『表情を隠すのがうまいんだな。いま、驚いただろ。』

ﾙｯﾁ「…………」

ﾊｯﾄﾘ「ここだッポー。ルッチは人と話すのが苦手なんだッポー。」

『それで腹話術か。面白いな。』

ﾙｯﾁ「!!………」

見破られることがあんまないのか、さっきから驚きすぎだ。

ﾊｯﾄﾘ「風呂にはいって来いッポー。」

『あぁ、悪いな。』

ﾊｯﾄﾘ「服とかは用意しとくッポー。」

『頼む。』

なにも言わずに逃げた、か。
出たら何かありそうだな。

『“水を無効化”』

～15分後～

『風呂、ありがとな。』

ﾙｯﾁ「…………あぁ。」

『ほぅ、そんな声なのか。いいな。その低い声。』

ﾙｯﾁ「お前、ジクサス・D・Aだな。」

『唐突だな。それがどうした？』

ﾙｯﾁ「否定しないのか。白ひげ海賊団に入った謎の人物。どんなやつかと思えばその辺にいるやつらと大差ない。何故入れたのか不思議だな。」

『おー、意外としゃべるな。俺が普通じゃないから入れたのさ。それだけだ。』

ﾙｯﾁ「(普通じゃない。どう言うことだ？)風呂にはいって来る。先に寝てろ。」

『あぁ、そうする。』

俺の事を考えたって答えなんか見つかるわけないよ。前例がないからな。

気配が消えた、か。
やっと風呂に入ったな。そんなに警戒するなら家にいれなければいいのにな。

『ふぅ、さて、こいつらが誰なのか調べようかな。』

ｶﾞﾁｬ

窓も時々開けてるんだな。開きやすい。

『なぁ、そこの小鳥。』

？「ボク？」

『あぁ、お前だ。ここに住んでる奴の正体知ってる？』

？「ボクはお前じゃなくてルルだよ。ここに住んでる人は、cp9の人だよ。どんな仕事かわかんないけど、よく血をつけて帰ってくるよ。朝は普通の格好なのに、夜出掛けるときは黒いスーツなんだ。」

『よく知ってるな、ルル。お陰でいろいろ知れた。ありがとな。』

ﾙﾙ「いつでも、役に立つよ!!君からは良い匂いがするから。」

他の動物にも言われたな。俺にはよくわかんないんだけどな。

『そうか。助かる。今日出掛ける予定は？』

ﾙﾙ「ないんじゃない？有ったらもう行ってるよ。」

『そうか。おやすみルル。』

cp9か。面倒なやつにばれたな。
お手並み拝見だ。