26話 こんにちは、船大工さんたち ページ26
ここがW7か。移動手段は水上の乗り物か。
面白そうな島だな。
「おらぁパウリー!!金返しやがれぇぇぇぇぇ!!」
ﾊﾟｳ「だから金がねぇーんだって！しつこいなぁ!!」
借金取り、か。初めて見たな。
ﾊﾟｳ「そこの男どけ！」
ん？俺のことか。
『できるものなら』
ﾊﾟｳ「んな事言ってる場合じゃねぇーんだよ!!」
『あぁ、だろうな。楽しいのか？追いかけられて。』
ﾊﾟｳ「んな訳あるか！」
「そいつを捕まえろぉ!!」
『俺が今話してるんだ。さっきまで静かにしてたんだから“もう少し黙れ”』
「〜〜〜〜!!っ！？〜〜〜!!」
『ただ声を消しただけだ。話が終わればなおる。それまで静かにしてろ。』
ﾊﾟｳ「おまえ、能力者か何かなのか？」
『俺の事はどうでもいい。なぁ、この辺で船大工とか知らないか？船を少し直してほしいんだ。』
元々少し古かったしな。親父からお金は何故かたくさんもらってるから新しいのを買うのもありだが。
ﾊﾟｳ「船の修理ならガレーラに来いよ。俺もそこで働いてんだ。」
『ほぅ、パウリーだったか？あんた船大工だったのか。なら、話は早い。そこに連れていってくれよ。』
ﾊﾟｳ「いいぜ。あんたの船は？」
『これだ。』
ﾊﾟｳ「大分痛んでんな。新しいのを買うのも手だぞ。」
『親父からの貰い物でな。できればこれからも使いたい。』
ﾊﾟｳ「へぇー、随分若そうなのに親から船出を許されてるなんてすごいな。今は大海賊時代なのにな。」
『そうだな。』
ﾊﾟｳ「行くか、ガレーラ。」
『あぁ、頼む。』
パウリーか。面白そうなのを見つけたな。俺の事は知らないみたいだな。まぁ、ただの船大工が知ってるのもおかしな話か。
ﾊﾟｳ「着いたぜ。ここがガレーラだ。あ、ルッチ！カク！ちょっと来てくれ。」
ｶｸ「なんじゃ？パウリー。ん？その少年は……！」
ﾙｯﾁ「………」
？「お客さんかッポー。」
俺を知ってるみたいだな。
ほぅ、こいつらは普通の船大工たちとは違うな。変装か何かだろうな。
ﾊﾟｳ「あぁ、こいつの船を直すんだ。でも大分痛んでてな、お前らの力も貸してくれよ。」
ｶｸ「………わしは別に構わんぞ。なぁ、ルッチ。」
ﾙｯﾁ「………」
？「もちろんだッポー。」
『そうか、よろしくな。カクとルッチ。その鳩の名前は？』
ｶｸ「ハットリじゃよ。」
『ハットリか。よろしくな』
ﾊｯﾄﾘ「よろしくだッポー」
はは、面白いやつだな。腹話術か。
本当の声はどんななのか。
船大工さんたち
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作者名：Re：17 | 作成日時：2018年6月23日 22時
