さて今日も今日とて海賊狩り (ページ24)

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24話やっぱりあんたはすごいなページ24

まぁ、なんだ。世界一の剣豪に会ったのだから戦ってみようと思うのは剣が使えるものからしてみたら自然なものだろう。
きっと、絶対そうだ。……と思いたい。

決して俺が好戦的なわけではない。

『あんた、邪道の俺と戦って良いのか？世界一の剣豪様だろ？』

ﾐﾎ「別に構わん。邪道だろうとそれが貴様のやり方だろう？俺は、お前の剣さばきが見たい。」

『寛大な心だな。まぁ、俺のでいいなら遠慮なくいかせてもらう。』

『そうだ。赤髪！絶対に横槍は入れてくるなよ。迷惑だ。心配も無用。良いな？』

ｼｬﾝ「わーたよ。俺にだってそれくらいの配慮はできる。」

どうだか。

『頼むぞ、ベックマン。』

ﾍﾞｯｸ「あぁ、頼まれた。」

『そんじゃ、始めようか。』

ﾐﾎ「あぁ、貴様からこい。」

『こりゃどうも。んじゃ行くぞ。

深夜。ともに戦ってくれ。』

ｻﾞｯｶﾞｷｰﾝ

ｽｯｻﾞﾝｯｽﾞｻﾞｰ

さすがは、世界一。
ちょっとした技は簡単に短刀で防がれてしまう。

『流石だね。世界一は伊達じゃないや。笑』

ﾐﾎ「力を抜いている貴様に言われてもなんだが。何故本気を出さない？」

『出す時じゃないから。』

本気を出してないことに気づくなんて流石だな。

『でも、あんたをがっかりさせるのもなんか嫌なんでね。ちょいと力を出そうかな。』

『斬撃炎舞(ｻﾞﾝｹﾞｷｴﾝﾌﾞ)!!』

ﾌﾞｩﾝ

ﾐﾎ「ッ！」

ｻｯ

ﾎﾞｫｫｫ

避けたか。正しい判断だな。

この斬撃は炎を纏ってる斬れたところから引火して大火事を起こす。人が少しでも当たればものの数秒で火達磨の完成だ。

『いい判断だな。やっぱりあんたはすごいな。その観察力俺もほしいよ。』

ﾐﾎ「貴様も侮れない人材だな。どこでその技を？」

『独学だよ。まぁ、気にしたところでこの技の詳細なんて分かりっこないよ。』

ﾐﾎ「たしかにそうだな。今日はここまでにしよう。意外と楽しめた。」

『俺も楽しかったよ、鷹の目。』

ｼｬﾝ「お前ら本当にすごいな。で、この火事はどうすんだ？森でやろうと言ったのは正解だったが、ここまでの火事は想定外だ。」

『大丈夫だ。俺が作った炎たからな。“消えろ”』

ｼｭｩｩｩ

ﾍﾞｯｸ「お前の能力はいつ見てもすごいな。言葉で操るか。」

『今のは内緒だぜ？まだ海軍の敵になるのは御免だからな。楽しそうな奴も見つけたから。』

ﾐﾎ「あぁ。」

『じゃあ、俺はこれで。たま会えるといいな。』

ｼｬﾝ「じゃあなー！」

次はどこに行こうかな。