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携帯をいじりながら歩く





携帯って言っても今まで撮った写真をひたすら見返すだけ





私は特に趣味とか特技とかがないから、他の人ほど生活を充実して送ってはいないと思う





ただ毎日を屋上で過ごすだけ





「A?」





下駄箱に着くと隣のクラスの子と話していたばんちゃんが私を見るなり言う





「え、今日遅いね」





『あぁ、うん』





私が居心地が悪そうなばんちゃんの話し相手の子を一瞥すると じゃあ私もう行くね と背を向けた





『今日は授業に出ようと思って』





「そっか、もう気まぐれだなぁ」





『ごめん、今日はノートとらなくていいから』





「当たり前でしょ!」





一瞬だけ佐野玲於のことを話そうか迷ったけど、やめた
話してどうこうなるわけじゃないし、佐野玲於に覚えてもらうために授業にでるなんてなんだか恥ずかしくて言えなかった





久しぶりに朝、友達と向かう教室





もうすぐで教室ってとき、教室からのっかが出て来た





「A?今日遅いじゃん」





なんなんだろう、このデジャブ感





『授業出ようかなって』





「じゃあ久しぶりに三人揃うね」





のっかが笑顔で言い、三人で教室に入る





「Aいつぶり?授業でるの」





そんな話をして久しぶりに鞄の中のものを机の中に入れる





数分話しているとのっかが隣のクラスに行き、私たちがついて行く
それが終わって教室に戻った時





『あ』





「あ?」





「あれ、Aさんいたんだ」





私、佐野玲於、佐藤大樹の順で発した言葉





三人目のは一体どう言う意味なのかかなり気になるが、まずは佐野玲於と話す





『ちゃんと覚えてよね』





「あー……」





私が言えばまるで今までそのことを忘れていたかのように唸る彼





目線を上や下に行き来させて言葉を探している様子だった





隣で佐藤大樹も頭にハテナを浮かべる
多分佐野玲於も隣人が私だと言うことは彼に話していないのだろう





「A、佐野くんと仲良いの?」





のっかが静かに私に聞く
ばんちゃんも興味深そうに私とのっかのやりとりを見つめる





『まあ、仲良い……よ?』





「覚えられたら覚えるわ、大樹行こう」





授業出たら覚えるって約束でしょうがっ!

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シュガーソルトってい。(プロフ) - 蛍さん» ありがとうございます!!!ただ今作はすごく自信がないのでどうか期待せずに読んでいってください……笑 (2018年5月16日 19時) (レス) id: 5d8c6fa542 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - すごい面白いです!! (2018年5月15日 21時) (レス) id: 18174bb86e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:シュガーソルトってい。 | 作成日時:2018年5月15日 0時

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