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Ryuto side





彼女の元職場の方々が帰ってすぐ、重ねていた彼女の指先がぴくっと動いた。





「 A……! 」



『 りゅう、とくん…… 』



「 今、先生呼ぶからね 」





ナースコールをすると、すぐに担当の先生が駆けつけてくれた。




特に異常は無くて、とにかく安静にして、と言われた。





「 よかった、無事で 」




『 ごめんね、心配かけちゃって…… 』




「 んん、ごめんはこっちの台詞だよ。庇わせてごめん 」




『 ううん、謝らないで。龍斗くんが無事でよかった 』





Aが目を覚ましたら、俺には伝えなければいけないことがある。


それはきっと彼女を傷つけるのに、俺はそれを伝えなければならない。



ふぅ、と一つ息を吐いて俺はAの枕元を少し上げた。




「 A、よく聞いてね 」




『 うん、』




「 赤ちゃんの事なんだけど、、流産、だって 」




『 ……っ、そっか。…………ごめんね、ごめんなさい、龍斗くん…っ……! 』




「 謝らなくていいから。俺こそごめん。ほんとにごめん 」




『 龍斗くん、あんなに、楽しみに…っ、してた、のに…っ! 』





泣きじゃくるAを抱き寄せるように、自分の腕の中に閉じ込めた。






「 またつくろう?大丈夫だよ、俺らなら。またできるから 」




『 でもっ…流産したら、次できないって聞いた事あるよ? 』




「 それでも家族が欲しいなら、色々考えられる術はあるから。俺らなりにゆっくり考えていこ? 」




『 …………っ、うん。』





今度こそ。

ちゃんと今度こそは。




「 Aは絶対に守るから 」






〇→←〇



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ハル(プロフ) - ずっとずっと続きが気になってたので読めて嬉しいです!ありがとうございます! (2018年12月16日 22時) (レス) id: a070df98c4 (このIDを非表示/違反報告)
ぷちまる(プロフ) - Mirukyさん» コメントありがとうございます!新作の方もこちらの作品も引き続き、よろしくお願いします! (2018年10月29日 0時) (レス) id: 410c5672ce (このIDを非表示/違反報告)
Miruky(プロフ) - 作品読まさせていただいてます!新作の方も見ようと思っています。忙しいとは思いますが、更新頑張ってください! (2018年10月27日 0時) (レス) id: 7712cdd349 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぷちまる | 作成日時:2018年10月16日 23時

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