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２９. ページ32
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『ほんとに近かったんですね…』
「ビックリですよね」
Aさんのマンションの前まで送ったりしたことはあったけど、僕の所で降りるのは初めてだった
『お邪魔します…』
誰かを家にあげるのは久しぶりだ
緊張しているのか、玄関で突っ立っているAさんをリビングに案内する
何も話さずに恐る恐る、というのだろうか
ゆっくり僕の家にあがったAさんは、リビングに入ると、座りもせず部屋を見回している
……そんなに見られると恥ずかしいんですけど。
まぁ、あのAさんが普通に家に来てくれるなんて最初から思っていなかったから
「これです、LIKIYAさんのカレー」
LIKIYAさんからいただいたカレーを一人で食べきれないからっていうことを理由に
LIKIYAさんの！？って、メンバーの話になると目をキラキラ輝かせて来てくれることになった
前から食べてみたかったらしい
ほんと、メンバーのことを好きでいてくれているんだなって改めて思う
『ん〜！美味しい！』
そう言うAさんの笑顔は眩しかった
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作者名：檸檬
| 作成日時：2022年7月17日 23時
