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23. ページ26













『怖かった…』



僕に聞こえるか聞こえないかくらいの声でそう呟いたAさんは、小さくて、弱くて








「大丈夫ですか?」


『はい、ありがとうございます』








大丈夫だって、心配を掛けないように笑って言うAさんだけど、街灯に照らされた腕は少し赤くなっている







「手……」


『あ、これは、』


「湿布買いに行きましょ」


『いや、一緒に行くと、』






……あ、そうだ。

この人はこういう人だった








「でも、」


『ほんとに、大丈夫です』


「……じゃあ、家に返ったら絶対冷やしてくださいね」


『はい 笑』


「え、なんで笑ってるんですか!」


『意外と、過保護ですか??』






過保護だとかそんなんじゃなくて、相手がAさんだから心配なんだって言ってしまいそうになったけど、止めた




チャラいとか軽いとか遊んでるとか、そういうイメージを持たれることも少なくない








Aさんが、今、僕のことをどう思っているかなんて分からないし、聞くことも出来ないけど、そういう風に思われたくないんだ

……Aさんだけには。













24.→←Happy Birthday‪‪ ❤︎‬



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作者名:檸檬 | 作成日時:2022年7月17日 23時

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