一生分のラブレター

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『先輩っ！！』




校門へ向かって歩いている先輩を見つけて大声で呼び止めると








「ビビった…」


案の定驚いている先輩









「大丈夫なの？」


心配してくれているその表情に、不覚にもドキッとしてしまう







『はい！』


「あんな声出せてるならもう心配ないか」


『えへへ』








口元に手を当てて、くすっと笑う先輩


…好きです、その仕草も









………って、そうじゃなくて




『あの、ありがとうございました！』


「え？」


『友達から聞きました、先輩が運んでくれたって』


「あぁ、別に」








少し頬を赤らめながら、目を逸らした先輩





もしかして、


もしかして……ツン、デレ？









『どうして見に来ただけって言ったんですか？』


「あー、それは」






それは…？








「慣れないことしたから恥ずかしくなっただけ」



語尾を少し濁しながらもそういう言う先輩









偏見だけど、


慣れてそうなのに、そういう正義みたいなこと、沢山していそうなのに






…意外。可愛い。









先輩、そういうのなんていうか知ってますか？


ギャップって言うんですよ！！






世の中の女の子はそういうのにキュンキュンするんですよ…！












『先輩、好きです』


「急だね」


『いつも思ってます』







「そっか」って、私の目を見て優しく笑うんだ











先輩、狡いです



先輩の沼は深すぎる









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