MY PRAYER

４６. ページ48

・









何考えてるんだろ、私





どうしていいか分からない？

なんて言ったらいいか分からない？









そんなの、答えなんて一つしかなかいじゃん



最初から

ほくちゃんと出会ってから、ずっと。









さっきメンバーさんがいた楽屋の前まで行き、

勢いよくドアを開けた



驚いた表情でこちらを見るメンバーさんのことなんて今は気にならなくて







『北人くん！！！！』



ただ、伝えたくて

私の気持ちを知って欲しい




後悔したくない

手遅れになんてなってほしくない






その一心で彼の名前を呼んだ









不思議そうに私の方を見るほくちゃんの手を引いて、楽屋を出た









「ちょっと、どうしたの？」


『あの、聞いて欲しくて、私の気持ち』


「え？」


『上手く言葉に出来るかわからないんですけど、』


「うん、ゆっくりでいいよ」








そう言うほくちゃんの顔があまりにも優しくて、


「あぁ、泣かないで？」



また涙が出てくる









・









『私は、』




私は、ほくちゃんのことが大好き



そんなのずっと前からで、ショッピングモールで彼のパフォーマンスを見たときからゾッコンんで



歌声と笑顔が大好きなの






ううん、それだけじゃない









歌に真っ直ぐなところとか、演技してる姿とか、

人懐っこい性格とか、ちょっとＳなところとか、




言い出したらキリがないくらい









アーティストとしてはもちろんだけど



そうじゃなくて、一人の男の人として








『ほくちゃんのことが、大好きです』









・

４７.→←４５.

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す