検索窓
今日:2 hit、昨日:22 hit、合計:157,901 hit

5. ページ6











どこかで見たことがある顔…









「俺のこと、覚えてませんか」



そう言ってニコッと笑う男の子









『あ、そういえば』



消しゴムの子だ、きっと

笑顔が、あの時と同じ気がする







「思い出してくれましたか?」


『あ、はい』


「よかった〜」




やっぱりあの時と同じ笑顔だ









私に何の用だろう

消しゴム、返しに来たのかな?



なんて考えている時、学校中に授業開始を知らせるチャイムが鳴り響く








『行かないと、』


早く!と急かす友達について行く









「何組ですか!」


これだけ最後に!とでも言うように、そんな質問を投げかける





『2組』


私も慌てて答えた







「ありがとう!」


ニカッと、あの時と同じような顔で笑ったその子は、私が渡り廊下の終わりに近づく頃はまだ、そこに立っていた









渡り廊下から校舎に入り、階段を登った時にはもう、男の子の姿は見えなかったけど

あの子、絶対遅刻だよね…





なんだかいつも慌ただしい人だ









6.→←4.



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (215 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
877人がお気に入り
設定タグ:川村壱馬 , THERAMPAGE , 長谷川慎   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:檸檬 | 作成日時:2020年4月7日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。