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「おはよ」
『おはよう』
川村くんだ、珍しい
川村くんとは、クラスももちろん部活も違うから、学校で会うことは殆どない
一緒に帰ったあの時以来だから…3日振りだ
「あのさ、連絡先、聞いてもいい?」
『もちろん』
川村くんと連絡先を交換して、別れる
さっきの場面、誰かに見られてたらまた沢山聞き出されるだろうなぁ、
なんて思いながら教室に入ると、
「ねぇ、さっき何してたの!」
ほら、やっぱり
『連絡先交換しただけだよ』
「ふぅ〜ん」
ニヤニヤしながら、意味深な表情で笑う
授業開始を知らせるチャイムが鳴り、席に着く
深い意味なんて無いのになぁ
そんなことを思いながら、ぼーっと窓の外を見ていると、
パッと目に入ったのはサッカーをしている1人の男の子
30人ほどいる運動場の中で、その男の子に目が行く
そして、
『えっ、』
「どうした?質問か?」
『いえ、すみません、』
その男の子の顔が見えた時、思わず声が出てしまった
…川村くんだ
驚いた
だって、誰なのか分からない時に、目に入ってきたんだもん
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作者名:檸檬 | 作成日時:2020年4月7日 23時