If...

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『おはよう！芽実！』


｢おはよ！｣


『おはよ！咲良！』




いつも通り教室に入って、いつも一緒にいる２人に挨拶をすると、




｢ちょっと！！！｣


飛びついてくる２人に驚く









｢なんで慎さんと来たの！？知り合い！？｣


『うん、まぁ...？』


｢え！なんでなんで！！｣





助けてもらった、とか余計なことを言っていいのか分からなかったから誤魔化したけど

...案の定質問攻め









｢いいなぁ、碧龍の副総長とお友達なんて｣




碧龍...？副総長...？






｢...え？もしかしてA知らないの？｣


『...うん？』


｢まじか...、１から教えてあげる｣









こういう話題に詳しい芽実が教えてくれた話によると、




まず、この地区には " 碧龍 " と " 雛菊 " という暴走族が存在する

慎は碧龍の副総長で、総長は壱馬


そして、碧龍と雛菊は昔からのライバルであるということ







『...すごいね』



今まで生きてきた世界とは全く別で

かけ離れすぎていて、夢だったんじゃないかと思ってしまう








｢あったりまえでしょ！！それとね、碧龍はイケメンだらけだって皆噂してる｣


『...確かに、聞いたことあるかも』


｢だから、気をつけないと.....慎さんのこと狙ってる子も多いから｣


『そうなんだ』









どうりでさっきから視線を感じるわけだ





｢まぁ、Aのことは私が守ってあげるからね！｣


『うふふ、ありがとう』




心強い友達を持ったなぁ、なんて

２人の笑顔を見ながら思った









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