蛇35匹 ページ40
私がメドゥーサの個性が発現したばかりで
周りからの視線や陰口に耐えられていなかった頃。
あの一件で幼稚園をやめさせられ国の監視対象になった私は
妹を守るために沢山武術をやらされ傷だらけだった。
人を見ないようにと特別な個性がかかった目隠しとお面をつけられ
目の制御も出来るようになった。
その日は出会ったばかりの朱殷と両親の目を盗んで外を散歩していた。
と言うより、もう家にいたくなかった。
辛くて辛くて今思えばまだ小さいのによく生きてられたな、と感心するレベルだ。
無言で歩いていると足下に綺麗な花が咲いていた。
この綺麗な花を両親達にプレゼントしたら喜んでくれるだろうか
そう思い1つ摘んでまた歩き始めた。
この時はまだ自分が我慢して良い子になったら認められる、私を見てくれると思っていた。
まぁ直ぐに無駄なんだって気付くけどね。
花を持って、少し遠めの公園に向かった。
ブランコしかないし、そんなに大きいわけでもないからあまり人が来ない。
人がいない方が私は良いのだけど。
それにあの公園には街灯がないし夜は真っ暗になるから危ないという事でも人が来ない。
でも暗い分、夜はとても星が綺麗だ。だから私はあの場所が好き。
公園に入りいつも通りブランコに向かうとそこには先客がいた。
私と同じくらいか少し年上くらいの白い髪をした子。
人がいるなんて今までなかったから驚いたが、気にしなければ良いと思い
その子の隣のブランコに座った。
「....」
気まずい..。
何か変な汗が出てきた。
〈..嫌なら別の場所に行くか今日はもう帰ればいいじゃないか。〉
呆れたように私を見つめてくる朱殷。
それが出来たら苦労しない。
「....ここ以外別の場所知らないし、家には帰りたくないよ。」
〈じゃあ、隣の小僧にどっか行けって言えば良いじゃないか。〉
「言えるわけないよ。」
〈めんどくさいな。あ、脅してやろうか?俺が〉
「駄目! そんなこと、」
「おい」
!!?
私と朱殷以外の声が聞こえもしやと思い隣をみると
隣の子が私を睨んでいた。
「さっきから1人で煩いんだけど。独り言?」
「え、や朱殷と話してて....。ごめんなさい。」
「朱殷?ってその蛇の事?あんた蛇と喋れんの? 個性? そのお面とか」
沢山質問され、何を答えたら良いか分からないが、
「個性のせいだよ。全部。私の個性のせい。」
「....ふーん」
その子の瞳が興味深そうに輝いた。
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ヒュウガ - 号泣しました。とてもいいストーリーだと思いました。これからも頑張ってください (2021年8月12日 23時) (
レス) id: 880b49d988 (このIDを非表示/違反報告)
夏樹(プロフ) - メデューサ…！神より美しいと自称してしまったが故に神によって醜く変えられた女性…！面白いチョイスですね…私は神話だとヘーラー様とアテナ様が好きですな！アプロディーテ様もお美しいと聞く故興味はあるんですけどね (2018年4月30日 11時) (レス) id: 113dea87ba (このIDを非表示/違反報告)
ルート√0(プロフ) - クロりんごさん» ありがとうございます!更新が遅くてすみません!楽しみに待っていてくれる方のためにも早く更新出来るよう頑張ります。アンケートにご協力頂きありがとうございます!これからも宜しくお願いします!! (2017年11月2日 15時) (レス) id: b17e63cd1b (このIDを非表示/違反報告)
優希 - こんにちは。アンケートの事ですが、爆豪君がいいです。このお話好きなのでいつも楽しみにしています。これからも頑張って下さい。 (2017年11月1日 23時) (レス) id: 24f779a78f (このIDを非表示/違反報告)
ルート√0(プロフ) - クロりんごさん» かしこまりました!轟くんですね!アンケートにご協力してくださりありがとうございます!! (2017年10月29日 22時) (レス) id: b17e63cd1b (このIDを非表示/違反報告)
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