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白兎が4匹 ページ6

しのぶ目線





お婆さん「古い家で申し訳ありませんが…」




しのぶ「いえ、そんなことありません
それに私が急に押し掛けてしまったので、お気になさらないで下さい」





煉獄さんには、この山の見回りに行ってもらっている


他に鬼がいないか確認する為だ




そして私はAさんが先程抱きついていたお婆さんに詳しい話を聞く為に、家にお邪魔している





貴女『んふふ』






パクッパクッ






チラリと目線をお婆さんの隣に座っているAさんに向けると、とても美味しそうにおむすびを食べていた




幼い子供のような動き…




他の鬼と比べ、明らかに知能が低い


そして、鬼は基本人間が食べる物は食べない筈だ




一体、何故こんなに普通の鬼とは違うのか……





貴女『んぅ?』





その様子を見ていると、パチッと目が合った




バタバタと駆け足で私に近付いてくる





貴女『………あげる!』





勢いよく差し出され、目を見開いてしまった


彼女は私が食べたいのかと思ったのか、私におむすびを差し出したのだ





しのぶ「私は大丈夫です、ありがとうございます」




貴女『そっか!』





そう言うと、私の横にちょこんと座り
パクパクと再びおむすびを食べ始めた




鬼になっても優しいところは相変わらず……





しのぶ「………Aさん」




貴女『なぁに?』





食べている手を止め、私を見る


その様子からでもう結果が出ているというのに、確かめずにはいられない




少し重い口を開く





しのぶ「私の事、覚えていますか?」




貴女『………………』





赤い目が私を見つめる




少し長い沈黙が流れる

 


 









 














貴女『だぁれ?』





グサッと胸に何かが刺さった感覚がする


想定していたことだが、胸が苦しい




覚えているのは自分の名前のみか……





お婆さん「お知り合いだったのですか?」




しのぶ「はい、大切な仲間です」





そして、私はこれから彼女を鬼殺隊の本拠地へ連れて行かなければならない




彼女が鬼殺隊の味方か、それとも敵になるかを見定める為に……




恩がある人というだけで、彼女を見過ごせない


でも、彼女が人を襲わないところを私ははっきりと見た





彼女を守る理由なんて、それで十分だ









 
 
 
 

 





証拠さえ集めることが出来れば、彼女は……

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(プロフ) - 天白 光さん» 応援ありがとうございます、とても嬉しいです!更新頑張ります!! (2021年10月24日 16時) (レス) id: ccd9ca707d (このIDを非表示/違反報告)
天白 光 - スゴイ面白かったです。応援しています。更新頑張ってください。 (2021年10月24日 16時) (レス) @page7 id: 47e0946df6 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 桜桜もっけさん» そう言ってもらえて、とても嬉しいです!!更新遅いかもしれませんが宜しくお願いします! (2021年10月18日 23時) (レス) id: ccd9ca707d (このIDを非表示/違反報告)
桜桜もっけ - すごいドタイプの話です! (2021年10月18日 23時) (レス) @page5 id: 312d61ae20 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2021年10月15日 23時

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