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章大さんが傍にいてくれたのは、ほんの２時間ほどだったけれど
そんな短時間だったとは思えないほど、胸は満たされていた。
私が眠っているものだと勘違いしていた章大さんは
私を起こさないようにそうっとベッドから抜け出そうとしていたから
その腕に手を伸ばして、行かないでほしいという思いが伝わるようにしがみついた。
無論、それを言葉にする勇気なんて私は持ち合わせていなかったのだけれど。
章大さんは「わぁ」って小さく声を上げた後
ほわっとした柔らかい笑顔で「なんやぁ、起きてたんかぁ」なんて寝起きみたいな声で言って私の髪を撫でた。
ずっとそうされていたいと思わずにはいられなかったけれど
「見送ります」
優しいこの人にこれ以上ワガママは言えないから、潔く身体を起こした。
いつもの癖で、一歩後ろに下がってしまう私を
章大さんは少し強引に抱き寄せて、ほとんど抱きしめるようにして
玄関までの短い距離を一緒に歩いた。
私が章大さんを見送るのは、いつもここまでだ。
とん、とつま先を鳴らして革靴を履いた章大さんがくるりと振り向いたから
笑みを浮かべて、手を振ろうとしたら
苦しそうに眉をしかめて顔を歪めて章大さんが私に手を伸ばした。
引きしまった逞しい腕の中で、章大さんの匂いに包まれたなら
私はたちまち夢の中へと逆戻りだ。
「ほんまはな、こんな状態のAちゃんを一人にしたくないんよ。
ずぅっと傍におりたいくらいやのに」
ごめんなぁ、って耳元で紡がれた声は掠れていた。
私は章大さんに「ごめん」と言われるのが一番苦手だ。
私が持つ不安だとか、不満だとか、
そういうものをすべて自分の責任だと言われているような気がして、いたたまれない気持ちになる。
悪いのは全部、私なのに。
何も言えないでいる私の髪を撫でて、章大さんは
「なぁ、もっと甘えてな？」
言葉の通り、甘やかすような声でそう言うから、私は頷くしかなかった。
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茜音(プロフ) - あおゆさん» ありがとうございます（ ; ; ）楽しく思うようにお話をかけたら一番なんですけどね（ ; ; ）そう言っていただけて嬉しいです！頑張ります！ (2018年2月25日 0時) (
レス) id: c4843d23a9 (このIDを非表示/違反報告)
茜音(プロフ) - shakexshakeさん» コメントありがとうございます（ ; ; ）書きたいお話と書いてるお話が噛み合わなくなってしまうとよくスランプに陥ります（ ; ; ）そう言っていただけるとほっとします。 (2018年2月24日 14時) (レス) id: c4843d23a9 (このIDを非表示/違反報告)
茜音(プロフ) - こあさん» 基本的にお話は全部パソコンで書いてストックしてます、、！！お身体大丈夫ですか？（ ; ; ）大倉くんや安田さんが夢の中だけでもこあさんを看病しにきてくれるのを願ってます、、！！お大事になさってくださいね（ ; ; ） (2018年2月24日 14時) (レス) id: c4843d23a9 (このIDを非表示/違反報告)
茜音(プロフ) - えぬさん» ありがとうございます！！お待たせしました、、！！頑張りますのでこれからもよろしくお願いします！ (2018年2月24日 14時) (レス) id: c4843d23a9 (このIDを非表示/違反報告)
あおゆ(プロフ) - 気持ちわかります…泣。茜音さんの作品好きです！頑張ってください！ (2018年2月23日 1時) (レス) id: f382f4c586 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：茜音
| 作成日時：2017年11月26日 23時
